指宿ぶらり旅 1/2
指宿へ出かけてきました。
指宿は鹿児島県南端にある、温泉で有名な町です。
旅行予定日2日間の天気予報は曇りと雷雨ですが、いつも通り無視して出発です。私の読みでは急速に天候は回復し、晴れメイン。雨はスコール的なもののはず。
つまり時折振る雨によって大気中の汚染物質が洗い流され、素晴らしく青い梅雨明けの風景が撮影できるという、絶好の天気のハズです。
まず目指したのは、鹿児島県の垂水。
鹿児島県がぐるりと囲む錦江湾には、いくつか渡し舟となるフェリーがあるのですが、今回は垂水から鹿児島市街へと結ぶフェリーを利用します。
最初のスコールが通過した直後に、船上から桜島をパシャリ。
このフェリーの素晴らしいところは、2階がオープンになっていて座席があるのですが、その上面にしっかりと屋根があるため、雨を気にせずに自由に撮影できるところ。最近はこういう船が減りました。
フェリーは屋根さえあれば、真夏でもエアコンなんていりません。とても涼しくて快適。何よりも風が大好きな私にとっては天国です。
フェリーで対岸の鹿児島市街へ上陸してから、指宿を目指して南下します。
海岸沿いの美しいコースなのですが、この鹿児島市街と指宿を繋ぐ
国道226号がクセモノで、とにかく流れが悪い。
国道のすぐ西に指宿スカイラインがあるじゃないかと、知っている人は考えるかもしれませんが、あちらは道路の設計がとても古い。ひたすらぐにゃぐにゃと道が曲がっている上に展望も悪く、全くもってお勧めできないのです。まぁイニシャルDみたいな走りをするにはもってこいですが、今はそういう時代じゃない。
そんなわけで、これと言って目的地もないので、焦らずのんびり撮影を行いながら南下します。
この日は指宿市街の先にある、薩摩半島最南端の長崎鼻付近を中心にうろつきました。長崎鼻から開聞岳を見ると、南海上からの湿気を含んだ空気によって開聞岳がハンチング帽を被った状態に。これはこれで面白い。
宿泊は指宿温泉にある指宿シーサイドホテル。
建物はすごく古くて、まさに昭和のリゾートホテルなのですが、ここはとにかく温泉の泉質が素晴らしいのです。
大浴場にはドバドバと十分すぎるほどの源泉が流れ込み、鉄分と塩分を豊富に含んだお湯にゆったりと浸かることができます。
恐らく指宿温泉の中でも、泉質はトップクラス間違いないでしょう。
食事も美味しくて、若い人や外国人向けに少し濃いめに作ってあるものの、基本的な味付けセンスが良いので、満足できます。
宿泊費1万円程度でこれなら、ホントに良いホテルだと思いました。
このホテルの口コミを見ると「建物が古い」という指摘が多数見受けられますが、私は昭和レトロなこのリゾートホテルの雰囲気は大好きです。
このお値段で文句を言うなら、せめて一泊3万円くらいのホテルに泊まれよ、と思ってしまいます。
旅慣れした人なら、このホテルの良さがわかるだろうと思います。
ホテルの眼前には錦江湾の美しい風景が広がるので、ここに泊まるなら海側の部屋を狙いましょう。
湿度と温度の高い一日でしたが、それでも関東の夏に比べれば相当快適だし、何より涼しい海風が吹いているので、風好きの私としては全く苦になりませんでした。
[ つづく ]
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