指宿ぶらり旅 2/2
2日目。
朝3時に起きてみると、月と星が出ていました。
ホテルの眼前には穏やかな錦江湾が広がり、対岸にはうっすらと大隅半島が見えます。
今日はやはり晴れ。
外に出てみると、昨日吹いていた強い一方向の海風ではなく、風に少し不安定な様子があり、昼までは申し分ないが午後は少々怪しいと判断。
今日は前半が勝負のようです。
善は急げ。思い立ったら即行動。さっそく撮影に出かけて、ホテルの朝食までに少しぶらつきました。
今回の旅に持ち出したレンズはLAOWAの18mm。
写りは申し分ないし、18mm、換算36mmの画角は私の狙いにぴったりだし、とにかく良いレンズです。
ただ、やっぱり重い。重いのだ。
レンズだけで500gの重量、振り回すには重すぎるのが悩みです。
でも意味もなく重いわけではなく、F0.95という驚異の明るさをもっているため、マイクロフォーサーズの強力な手振れ補正と合わせて使用すると、なんと星空すら手持ちで撮影できるというメリットがあります。
ホテルへ帰ってゆっくりと食事をしてから、宮崎への帰途につきます。
午前中は撮影に適した天候が期待できるため、鹿児島湾外輪山の展望地にて、ワンチャンスを狙います。
ワンチャンスと言ったのは、この日の雲の動きが激しくて撮影時の光の加減がどのようになっているか想定できないためです。
以前も紹介しましたが、鹿児島市街や桜島は姶良カルデラの淵にあり、カルデラに海水が流れ込んで鹿児島湾になったわけです。
そのカルデラの大きさは直径約20kmもあり、阿蘇や屈斜路に次ぐ巨大なものです。
2万9千年前に超巨大噴火が起きて形成されたもので、噴火によって最大180mもの噴火物が堆積し、鹿児島湾をぐるりと取り囲んで外輪山となっています。この時、関東においても平均10cmの降灰の堆積があったとされます。
今回はこの外輪山のポイントから撮影しました。
撮影していると南西から怪しい雲がもくもくと、急速に接近してきます。
展望地は雷の危険性が高い場所でもあるため、急いで撮影を済ませて車に戻りました。
数分後には土砂降りに見舞われてしまい、まさにワンチャンスの撮影になってしまいました。
旅では夏らしい写真が沢山撮れたので、ひとまず大満足。
南九州の夏はホントに「日本の夏」という雰囲気があって、大好きですね。
[ おわり ]