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鳥取県西部地震と三鈷峰(さんこほう)

2000年10月、鳥取県の西部を震源とするマグニチュード7.3の巨大地震が起きました。
この時、鳥取県の大山(だいせん)北東部にある三鈷峰(さんこほう)の山頂付近は、真っ二つになり崩壊したのです。
標高が1516mもある山が「真っ二つ」です。
三鈷峰は、大山の火山活動で最も新しいものであり、約2万年前の噴火により形成された山です。

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ユートピア側から見た三鈷峰です。
全く何の問題もなさそうな、見晴らしの良い健康的な山にしか見えません。
しかしこの反対側が、ばっさり無くなっているのです。

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これが裏側。
テレビのニュースなどで、普通の山の地滑りや土砂崩れは良く見かけますが、デイサイト質溶岩ドームがこれほど生々しく引き裂かれた姿は見たことがありません。
バリバリと引き剥がされた感が、はっきりとわかります。

ただしこの山への登山は、おススメできません。
登頂には、浮き石や浮き岩の上を移動する必要があり、安全上、かなり問題があるためです。
不安定なルートは、天候や別の地震などの影響を受けて常に変化し続けるため、現在どのようになっているか不明です。
撮影当時より、さらに危険度が増している可能性もあります。

三鈷峰の様子を間近に見るのであれば、ユートピアと呼ばれるエリアへの登山道途中で見ることができます。
ただしこのルート自体が整備された安全なルートではないため、注意が必要です。

自然のパワーは凄まじいものですね。

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