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種子島(たねがしま)

種子島を訪れてきました。
種子島は鹿児島県の佐多岬南東沖にある島で、南北約57km、東西は短いところで6km程度の細長い、そこそこ大きな島です。
鉄砲伝来の地として知られます。

その特徴は真っ平ら。

島の最高所はせいぜい標高280m程度でなだらか、凹凸が少なく、すぐ西隣にある屋久島の2000m近い標高と比べると真反対の性質を持っています。
種子島は宮崎に移住する前から随分と気になっていた島で、ようやく今回念願が叶いました。他方、隣の屋久島にはあまり興味がありません。
その最大の理由は、屋久島が世界遺産に登録されて本格的に観光化され世界的に有名になったことによって、従来の自然な風景が期待できないと感じたためです。
以前も世界遺産について述べましたが、「自然」とは人間文化を含有するものであり、山や海や樹木だけを切り取って強引に保護された状態は自然ではありません。
それはただの標本です。単なる人工テーマパークです。
人間も人間文化も自然の一部なのです。
そして自然は本来移ろいゆくものであり、地球環境に合わせてゆっくりと変化するものです。それが例え人間活動による変化であったとしてもです。
賛否あるのは理解できます。

しかし、自然とは人間を含めたものなのです。
人間はそんなに特別な存在ではなく、単なる自然の一部に過ぎません。

ありがたいことに屋久島が世界遺産に登録されたおかげで、その東隣の種子島はJAXAのロケット発射以外ではほぼ無視される環境となり、本来の自然な姿が維持されています。

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本土最南端の佐多岬の写真です。
数日前に台風が近海を通過したこともあり、この後、まっすぐ歩けないほど船は揺れます。前日仕事でほとんど寝ていないこともあり、なんと人生初の船酔いを経験しました。
乗り物酔いなどしたことがないので、吐くほどではなかったものの、なかなかきつい。

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約3時間半、お昼に種子島到着です。
酔いまくって既にグロッキー。いやぁ参った。
入港した西之表にしのおもてから屋久島まではわずか50km程度ですが、残念ながら屋久島は全く見えません。
大気汚染はほぼゼロなので、恐らく白波によって海水が大気中を舞っているためだろうと思います。
すでにかなりヘロヘロですが、そのまま撮影に出発です。

種子島は主に3つのエリアに分かれていて、北から西之表、中種子なかたね南種子みなみたねとなっています。
まずは上陸した西之表以北を、半日使って周ります。

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今はスマホで地図を見ることが出来るようになり、ホントに便利な時代になりました。
もちろん利用するのは国土地理院の2万5千分の1地図です。
既に島全体の地理を頭に叩き込んでありますが、それでもリアルタイムに地図を見ることができるのは素晴らしい。
この国土地理院の2万5千分の1地図は、世界で最も優れた地図であり、この地図なしに撮影旅などありえません。
これさえあれば、ピンポイントでそこからどんな風景が見えるかを、ほぼ完ぺきに予測できるのですから、あとは通過時間による太陽光線の位置と、天候を考慮しながらの移動となります。

ちなみにいつもながらの自慢話ですが、私の天候予測が天気予報に負けたことはありません。
天気予報が近年当たらなくなった理由として温暖化による異常気象を挙げているのをちょくちょく見かけますが、全くの間違いではないにしろ、あれはウソだと私は思います。
当たらなくなった最大の原因は、気象予報士試験制度の導入だと確信しています。あの時から本当のガチのプロがいなくなった、若しくは試験に受かっただけの素人が急増したのが原因であると思っています。
この時を境に、明らかに天気予報の精度が下がったと思っています。
今回の滞在中は天気予報では下り坂で雨が降るとの予測でしたが、私は流れる雲が楽しめる完ぺきな天候であると予測、結果、私が正解でした。
いつものことですが。。
ただし、これは私が特別な能力を持っているわけではなく、毎日本気で空を眺めている人であれば、皆ほぼ同等の能力を持っているはずです。

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島の北部は島の中でも古いエリアだなと思いました。
最終的に最も気に入ったエリアでもあります。
島の西側よりも東側のほうが波が荒く、魅力的に感じました。

とりあえずヘロヘロのへとへとになりながら夕刻に西之表のホテルへ辿り着き、明日以降に備えることとなりました。
まあどっちかっていうと、くたばりそうなほど疲れているときのほうが、むしろ集中力が増してよい写真が撮れたりするので、悪いことではありません。
若いころは36時間くらいは寝ずに行動できていましたが、今はせいぜい20時間くらいでへばってしまいます。
歳はとりたくないもんだなぁ。とほほ。

つづく。

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