the beginning of the run.
8月、雨で濁った河川で、カラフトマスの遡上が始まる。
Rausu Shiretoko, Hokkaido, Japan / Aug. 2019
昨年8月、海からの知床を見るために羅臼に渡った。
10月からシロザケを被写体に本格的な水中撮影を始める予定で、
でもマスが全然遡っていなくて、かなり不安になった記憶がある。
最終日に覗いてみたら少しだけ来ていた。
その時に簡易防水をしたカメラで一枚だけシャッターを切った。
不漁続きの昨今。
現地の漁師である友人とも、この先のことを少し話した。
どうなっていくのか、ほんとうにわからない。
その秋、再びやってきた羅臼での撮影は苦労した。
シロザケが、僕が撮ろうと思っていたいくつかの河川には、
ことごとくいなかったから。
サケ撮影の仕事は、色々なことが僕自身の人生と、それから社会に起こってしまって、これからまた立て直さなければいけないけれど、
そのことを考えると、強く気が引き締まるし、とても楽しみだ。
どうなるかわからないけど。
撮影も、遡上量も、僕の人生もねぇ…。
一寸先は光か、闇か。
…なんてことを考えてしまう一枚です。
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