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「野原ひろし」から学ぶ台詞の読み方

台詞(セリフ)とは、数珠繋ぎの「人間が声から出す言葉の数々」です。

役者の中には、その台詞を「いかに上手に喋れるか?」ばかりに気を取られていたりする人を良く見かけたりします。

本来は、如何に役者が「力のある台詞」にコミットする事ができるかが一番大事であると私は思っています。

さて、あなたは、この台詞を声に出して言えますか?

『家族だから幸せなんじゃない!野原家だから幸せなんだ!
俺とみさえとしんのすけとひまわり、この4人で幸せを作ってるんだ!』
『俺、今、家族と楽しくワイワイ笑ったり、時にはケンカしたりしながらさ、このままずっと一緒に元気で暮らしたいと思ってる。それが今の俺の夢と言えば夢かな。俺さ、その夢のために今、毎日一生懸命働いてるんだ。結構楽しいよ。』

この2つの台詞は【クレヨンしんちゃん】野原ひろし(35)の台詞です。
下のURLから引用させて頂きました。
http://matome.naver.jp/odai/2133647069424753101

どうですか?野原ひろしの台詞は、とても説得力のある美しい台詞かと思います。この台詞を書いた作家さんの力も素晴らしいのですが、この台詞を成立させる声優さんも素晴らしいのです。

心に突き刺さる台詞を作りだすのは、作家さんと俳優さんの共同作業だったりもします。それには作家、俳優共に、嘘、偽りなく心から声に出す事が大事なんです。実は、これがなかなか簡単にできません。

ぐっとくる台詞を喋れるようになるには、如何に「上手に台詞を読むか?」ではなく。その役に、どう「コミットするか?」の方が重要なんです。

さぁ、あなたも「野原ひろし」の言葉を声に出して読んでみてください。

演出家 深寅芥

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