正論モンスター
正論モンスターってどこにでもいる。
みんな生まれ持っての脳みそや、取り巻く環境や、出会った人々によってたったひとつの価値観を作っていく。
そう。誰一人全く同じ価値観はない。
これが正しいと信じて話す。
それは正しい。
子どものためにこんなことをしてあげたい。
そんな純粋な思いが
こんなことをするべきだ。
こんなことをするために
みんなもこうしましょう。
こんなことをしないなんておかしい。
こんなことをしないあなたはだめだ。
はじめは思いやりだった気持ちが別の方向には、刃に変わっていく。
例えば子どもにとって人気の先生が、同僚に嫌われることって何度かみたよ。
子どものためにこんなことをしてあげたい。
してあげたいけど、その知識がない。
してあげたいけど、時間がない。
してあげたいけど、環境が整っていない。
してあげたいけど、心の余裕がない。
言い訳だ。
だけど感情だ。
だけど現実だ。
正しいことをいうなら人を追い詰めてもいいのか。
余裕がないから努力しないでいいのか。
この状況の中でできることをやっている。
それより環境をかえていくべきじゃない?
理論的にいうとこうやって発達していくんだよ。
理論より愛情を注ぐほうが大事。
オンとオフを切り替えなきゃいいパフォーマンスはできない。
オフの時間を使ってでも仕事を終わらせる方 がすっきりする。
前の職場はこんないい取り組みをしていました。
この職場はずっとこのやり方を守ってきて、歴史やこうなってきた経緯があります。
変えようとしなきゃ変わらない。
変えるために段階がある。
全員がもっている
子どものためにこんなことをしてあげたい。
全員がもっている自分の中のものさし。
職場では真ん中にたってどっちかに寄りすぎないように心がけているつもりだけど、それは八方美人にもなる。バランスが難しい。
でもプライベートはもっと感情よりなんだ。
あたしも心の中で飼っている正論モンスター。
たまに人を傷つけてしまうことがある。
ついこないだもね。
あたしはきっと正しいことをいった。
でもその人だって正しいことをやってた。
はじめは思いやりもあったけど、
自分の思いを通そうとしたし、
どうしても伝えたくて、変わってほしくて、
結局モンスターが暴れだすのは
自分の感情が抑えきれないとき。
そしてそれだけ抑えて
我慢してしまってたってこと。
あたしの場合は。
でも、たとえば、そうゆうのが爆発して反骨精神満載の曲が大ヒットしたりする。
昔でゆうと尾崎豊から
最近だったらAdoみたいな。
どうしても譲れない自分の中の正しさは誰にでもある。
言葉の刃は、見えないから、
心は血を流せないから
知らず知らずに傷つけていたり
傷ついていたり。
どっちの経験もあるけど。
もう大人だから。あたし。
自分が刃を振り回してることに気付かない人間にはなりたくない。
傷つけあった過去はしょうがない。
人に傷つけられるのもしょうがない。
譲れない正義をもつこともしょうがない。
でも、だからあたしの中の正論がモンスターになる前に、気付いて、人に向けないようにしなきゃ。
この人とあたしの正論が違うと感じたら、
ちゃんと距離をおく。
上手に気付かれないように心の距離をおくか、
物理的に離れるかそれはケースによって、それも見極める。
伝わらないことがあると、さんざん思い知ってきた。それくらいちゃんと人と話をしてきた。
そしてやっぱりそれでも人と話がしたいんだ。
あたしは。
自分の言葉を柔らかく強く磨いていきたい。
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