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〈成長〉一年のおわりに

だんだんと寒くなっていく。
道ゆく人をみていると、もう、一年が終わろうとしていることに気がついた。

ふと胸をよぎる。
この一年で何か成長できただろうか。
この一年で何か実らせることができただろうか。
そう思うと同時に、なんとも言えない心細いような気分になった。

その時気づいた。
僕には、この成果主義にむしばまれた意識が残っている。成長、成功することに意味があると、価値があると思っている。
それらはもうぼくにとって必要のない意識だ。過去との比較など、もう必要ない。


無価値感、比較の意識を捨て去り、
何も実らせる必要のない自分を思い出す。
何も付け足す必要がない、今がこのままで完全な自分であることを思い出す。


我々は、他人との共通点を求める。
だけど、私たちに類似点など必要ない。
同じ源から生じたわたしたちは、根源的に共通したものだから、共通点を求める必要もない。

他人との自分の、その違う部分こそ、われわれの共通部分であるとも言えてしまう。

不可能のなかった意識。
制限のなかった意識。

つめこんだすべてを手放して、いま帰っていく。

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