恒例の登山、というかハイキング 今年は日本遺産の大山詣りへ
毎年、5月の連休には山登りをしている。
特に、5月だから山登りをしようと決めているわけではなく、たまには都心を離れてどこか行こうかと色々考えた結果として、なぜか山に落ち着く。
去年、一昨年は逗子の神武寺・鷹取山のコース。登山というよりはハイキングに近い。
今年は、大山へ。
「大山詣り」という言葉は聞いたことがあるし、国道246号線に大山街道という名前が書いてあったりするけど、これまで一度も行ったことがない大山。
隣の鶴巻温泉や、秦野の登山は何度か行ったことがあるけど。
この前、ある会社のプレゼンで伊勢原駅に行ったときに「あ、ここから大山に行けるのか!」となんとなく記憶に残っていたので、今年の登山は大山に決定。
そして「大山詣り」が日本遺産に認定されているらしい。
伊勢原駅からバスで大山ケーブル行きのバスに乗って30分。
ここから登山口まではたくさんのお土産屋さんや料理屋さん、旅館が並ぶ「こま参道」を歩く。
「こま参道」はところどころ屋根が掛かっていてちょっとアーケード風。
「こま参道」を抜けると大山ケーブル駅。
実はこのこま参道もなだらかな階段が続いておりケーブル駅に着く頃には少し息が上がってしまう。
ケーブルに乗ると一気に上まで一っ飛びできるので、ケーブルカーの誘惑に負けそうになりつつ、それでは登山の意味がないので、女坂を歩くことに。
女坂ということはもう一つ急勾配の男坂もあるわけだが、もちろん女坂を選択。
山道の脇にいらっしゃるお地蔵さんに挨拶しながらフラフラ歩き始めたものの、だんだん勾配も急になってくる。
途中にある「大山寺」についた時にはもうへとへと。
ここから先、最終目的地の阿夫利神社下社まではもう一踏ん張り。
途中、涼しげな顔をして通り過ぎていくケーブルカーを横目に、最後の力を振り絞って歩き出す。
ようやく見えてきた神社の鳥居。
ケーブル駅から徒歩90分ほどの立派な登山でした。
参拝前にお弁当で腹ごしらえをすることに。
ちなみにここは阿夫利神社「下社」。
そう、本社は大山山頂にあります。この下社から山頂まではさらに90分ほどかかります。
もちろん今日は山頂は諦めて、下りはケーブルカーで帰ることに。
あっけないほどあっという間に下山できました。
江戸時代から行われていた「大山詣り」。
電車もケーブルカーもない時代に、江戸の人口が100万人なのに、年間20万人もの参拝者が訪れたというのは驚き。
国道246号線ということは、赤坂をスタートに渋谷を通ってお詣りをしていたのかとその頃の風景を想像してみました。
東京に出てきてから30年近く経ちましたが、初めて行った「大山詣り」でした。