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【伴走スタッフ日誌5】シングルマザーズデジタルキャンプ・インテンシブコース2期実施レポート:集合研修④

「自分らしく働く」を目指し、6カ月間じっくり取り組む就労支援プログラム「シングルマザーズデジタルキャンプ インテンシブ(集中)コース2期」。

伴走スタッフの檸檬です。スタッフの目線から気づいたことや感じたことをご報告していきます。本日は第4回集合研修のご報告です。

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【伴走スタッフ日誌2】:集合研修①
【伴走スタッフ日誌3】:集合研修②
【伴走スタッフ日誌4】:集合研修③


第4回 集合研修はリーダーシップがテーマ

6月22日(土)早朝6時半から、第4回集合研修を実施しました。

「みなさんは、リーダーシップという言葉から、どんなことをイメージしますか?」

そんな問いかけに、受講生が思い思いの答えをシェアすることから研修が始まりました。

シェアされた答えには、「強い」「ぐいぐいみんなを引っ張っていける人」「カリスマ性がある」「声が大きい」「目立つ」といったワードが目立ちました。

この後の講義では、そういったリーダーシップについての先入観がくつがえることになります。

リーダーシップは特別な人のためのものではない

リーダーシップとは誰か特別な人のためのものではない、と言うのが今回の研修のテーマです。

本研修では、リーダーシップをこんなふうに定義しました。

「自分の力を発揮し、変化を起こす力」
「自分の力を発揮し他者の力を引き出しながら変化を起こす力」

「自分の力を発揮し、変化を起こす力」はどんな人にも備わっているもの。

リーダーシップがどこか遠い存在のものではなく、自分自身のことに感じられ、力の湧いてくる定義です。

この定義を聞いた受講生の「ハッ」とした表情が印象的でした。

なぜリーダーシップが必要?

では、なぜ就労支援プログラムでリーダーシップを学ぶのでしょうか?

シングルマザーズデジタルキャンプで目指す2つの目標
シングルマザーズデジタルキャンプでは、「自分らしく働く」ことを目指していますが、もう一つの目標として「収入を上げる」ことも掲げています。

わたしたちは、この2つの目標は両立すると信じています。

「自分らしく働きたい」はワガママですか?
「自分らしく働く」ことは、決してワガママや甘えではありません。

自分らしさを活かし、その力を最大限に発揮して働くことで、良い仕事ができ、評価も得られるからです。

それはワガママどころか、非常に意識的な努力が必要です。

「収入を上げる」ためには?
職場では受け身で、言われたことだけをこなす。そういう仕事をしている限り、低賃金のポジションにとどまることになります。

お仕事の場で、リーダーシップを発揮して、場に貢献できるか。それは収入にも影響することです。

責任のある立場を任されるようになれば、当然、それには収入もついてくるでしょう。

そういった意味でも、志あるシングルマザーがリーダーシップについて学び、自分らしいリーダーシップを身につけていくことは重要です。

アイスブレイク

1.発声練習

アイスブレイクとして、まず発声練習をしました。自分で意識している人は少ないのですが、声というのは、想像以上に相手に残す印象を左右します。

自覚なく声を発するのではなく、自分自身の魅力が伝わり、人に届く声を出せるようにしたい。そのためのトレーニングは、短期間で効果を発揮してくれます。

「口角を上げて滑舌よく」
北原白秋の「五十音」という詩を使い、メトロノームに合わせて速さを変えて発声していきます。

2.チェックイン

2つ目のアイスブレイクとして、続いて30秒間で、自分の今の状態を話す、というチェックインのワークをおこないました。

職場で良いチームワークを作り、円滑に仕事を進めていく上で、自分の状態を共有する、自己開示するという姿勢は、どんな場面でも役に立ちます。

リーダーシップの7つの要素

リーダーシップの7つの要素とセルフコンパッションの3つの要素を学びました。

リーダーシップの7つの要素

真ん中にあるのが、「Authenticity」、つまり本物であること、「自分らしさ」です。

「自分らしさ」の全体像は、実は自分ではなかなか見えていないものです。

シングルマザーズデジタルキャンプ インテンシブ(集中)コースでは、6カ月のプログラム期間中に、すべてのプロセスにおいて仲間の存在が力となり、自己探求を深めていけるように設計されています。その過程で「自分らしさ」が立ち現れてきて、それを自覚できるようになってきます。

さまざまな書き込み式のワークシート、集合研修、グループリフレクション、親子キャンプでの特別プログラム、最終発表会の準備などなど、実際に手を動かし、体を動かし、内省して、言葉にして他者に伝え、他者からフィードバックをもらう、そういったひとつひとつの作業が、受講生の血肉になります。

その中で、自然と鍛えられていく、共感力(empathy)、自分への共感(Self Compassion)、仲間(Tribe)、創造性の発揮(Creativity)、レジリエンス(Resilience)、そしてすべての土台となる体力(Physical Strength)、それを整理したのが上の図です。

精神論だけではなく、体力が必要であるということを、このプログラムでは明言しています。セルフケア講座の参加を通して、自分の心身の状態に気づき、体を整える習慣を持つということを受講生に奨励しています。

自分らしいリーダーシップ

研修の後半は、「自分らしいリーダーシップ ワークシート」を使って、MTBI診断の結果をもとに、自分らしさを活かしたリーダーシップを探っていきます。
 
一人ずつ自分の診断結果とそこから感じたこと、考えたことを発表し、仲間からフィードバックをもらいます。

「わぁ~、びっくりです。タイプが違うと、同じことに対して感じ方や考え方がこんなにも違うんですね!」

MBTI性格診断では全16種類のタイプに分類されますが、受講生のシートを見てみると、診断結果は本当にさまざまでした。

この機会に、他者とは異なる「自分らしさ」や「自分らしいリーダーシップ」のスタイルを考えると同時に、自分と違うタイプについても考えることができました。

違いを認識したうえで、チームとして一緒に働く他者とのコミュニケーションにも、この視点がきっと活きてくるでしょう。

受講生の感想より

講座終了後のアンケート回答の一部をご紹介します。

Q. 講座を受講して役に立った(役に立ちそうな)ことがあれば教えてください

他の受講生から自分の性格診断のフィードバックをもらい、自分の「俯瞰で物事を見る特性」をプラスに捉えられたことは、大きな収穫でした。

リーダーシップは、誰か凄い人だけのためのものではなく、自分も「自分らしいリーダーシップを身につけて発揮してもいいんだ!?」という視点を持つことができ、希望を持てました。

「自分を知る」「相手を知る」。自分と相手の共通点や相違点を知った上で、コミュニケーションを取るスキルが見につけば、これまで以上にリーダーシップを発揮する機会を増やせそうだと感じました。

Q. リーダーシップについて学んだいま、これからやってみたいことがあれば教えてください

場を俯瞰で見たり、共感することが自分らしいリーダーシップにつながることが分かりました。そのことに自信を持ち仕事で発揮していきたいなと思います。

今回のワークで、他の人の性格診断やコメントを目にすることで、自分の視野が広がりました。他の人との中で自分らしいリーダーシップを発揮し、お互いの力を最大限に引き出せる場を意識してつくっていきたいです。

自分の印象を変えるために、デスク横に鏡を設置して、頬骨まで意識して口角をあげる、ことをやっていきたいと思います。
また、発声練習を朝一のルーチンとして鏡の前でおこなおうと思います。

「相手はどんなことを重視しているタイプなのかな?」というのを探りながら、コミュニケーションを取るようにしていきたいと思います。

「リーダー」という言葉に対して責任や苦手意識を感じていましたが、実はすでに仕事の中でおこなっていた事かもしれないと気づきました。

自分を知ることの大切さは意識をしていましたが、なぜそれが必要なのか、何が必要なのかを分かりやすく言語化していただいて、さらに意識しやすくなりました。

ひとり親とリーダーシップ

第4回の集合研修を終えた受講生は、

「リーダーシップは、どこか遠い人のためのものではなく、一人ひとりが自分らしいリーダーシップを探求し、発揮するために行動を起こせるものである」

という新しい視点を得て、希望と意欲を持つことができたでしょう。

はじめてリーダーシップについて学ぶ機会を得たことが、嬉しかったです。

受講生の感想より

リーダーシップを学ぶ機会を得た受講生が、シングルマザーズデジタルキャンプの残りの期間中に自分らしいリーダーシップを試行錯誤し、訓練やアウトプットをおこなえる場を持てるよう、工夫して伴走していきます。

次回は、5回目の集合研修についてレポートします!お楽しみに。

文責:檸檬(伴走スタッフ)

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