【開催報告】ひとり親支援者のための就労支援とピアサポート勉強会
2025年２月6日（木）12時からの１時間、「ひとり親支援者のための就労支援とピアサポート勉強会」をオンラインで開催しました。
NPO法人シングルマザーズシスターフッドでは2022年よりシングルマザーが「自分らしくはたらく」ことを支援する就労支援プログラム「シングルマザーズデジタルキャンプ」を、休眠預金のサポートを受け５期にわたって実施してきました。
２年間にわたる現場での試行錯誤から得た知見を、ひとり親の就労支援に取り組む全国の支援団体にも共有して役立てていただく目的で、今回の勉強会を開催しました。
当日のタイムスケジュール
12:00-12:15 就労の土台を作る〜職業訓練・職業紹介の前に必要なこと〜
12:15-12:30 効果的なキャリア面談〜相談時間を最大限に活かすために〜
12:30-12:45 効果的なピアサポートと適切な伴走
12:45-13:00 Q&A
ランチタイムの限られた時間の中でしたが、わたしたち経験や成果をもとに、支援側の姿勢やプログラムデザインなどソフト面・ハード面の両面から他団体にも役立つ情報をご紹介することができました。
Q＆Aのパートでは、特に「参加者同士のピアサポートをどのように育むか」に関する質問が多く寄せられ、具体的な事例を交えながら回答しました。
勉強会参加者の声より
勉強会終了後に実施したアンケートから、一部の参加者の声をご紹介します。
Ｑ．勉強会で最も印象に残ったことがあれば教えてください。
「支援者が受益者を一番信じる！」共感します。とてもためになる時間でした。もっと参加者の皆さんに役割を渡すことが大切だな〜と自分たちのプログラムを見返すヒントをいただけました！
効果的なピアサポートをなかなか実現できず課題を感じていたのですが、参加する本人たちが主体になる仕組みを整えて信頼して任せることが大事だと改めて感じました。なかなか支援者側の私たちがバトンを渡せず、受講生を参加する側の立場にしていることがピアサポを有効に機能させきれない原因になっていたかもしれないと気づきました。
本日は特に、自信と主体性と心身の健康という、これまで失われてきたものを築き直していくプロセスに感銘を受けました。
まず心身の健康がなければ、人は何事も頑張れるエネルギーが湧いてこないと思っているので、今回のお話は本当に共感できました。
けれど、仕事になるとこの視点を忘れがちなので、改めて重要性に気づかされました。国の支援にこの点（シングルマザーの健康への支援）が入っていないのは残念。
また、このようなメッセージもいただきました。
ランチタイムセミナーとは思えないほど、充実した内容をありがとうございました。高い視点で就労支援を考えられおり、非常に参考になりました。
また、自らの働き方にも改めて問いたいことがあると気づかされました。
本日、学んだ事を団体の就労支援事業に活かして行きたいと思います。
貴重な経験をシェアいただき、ありがとうございます。
セルフケアは、シングルマザーの方々だけでなく、どの方にも必要なものであることが、明確に伝わっていくと良いと思っています。
勉強会で得たことを早速、自団体の支援でも取り入れていきたいという前向きな回答も寄せられ、私たちも報われた気持ちになりました。
次期の就労支援プログラムがまもなく開始
2022年から実施してきた就労支援プログラム「シングルマザーズデジタルキャンプ」は、名称を新たに 「シングルマザーズキャリアデザインラボ」 に変更して、2025年3月からスタートします。
シングルマザーが「自分らしく働く」ことを実現できるよう、心身の健康とピアサポートをベースとした就労支援です。
まもなく詳細をお知らせしますので、どうぞご期待ください。
合言葉は「セルフケア」
メンタルヘルス、体の健康があってこそ、働き続けることができる。
わたしたちシングルマザーズシスターフッドの就労支援プログラムでは、シングルマザーの心身のセルフケアを就労の土台スキルとしてい位置付けています。
みなさんの周りにシングルマザーの方がいらっしゃったら、ぜひ まずは「シングルマザーのセルフケア講座」 をご紹介ください。
18歳以下のお子さんがいるシングルマザーを対象に、オンラインでストレッチと瞑想のレッスンを無料で提供しています。
20分という短い時間なのですが、忙しいシングルマザーにとって、この短い時間を心身のセルフケアに充てることが、そのほかの時間のクオリティオブライフ、生活の質を高める、そんな時間となっています。
就労支援プログラムに参加する場合は、まずは応募前に、このシングルマザーのセルフケア講座に参加したことがあることが条件となっています。
シングルマザーの皆さんの参加をお待ちしております。
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