日本語って難しいけど便利です!
何かと言い訳を言っては漢字ドリルから逃げていた気がします。そのお陰で40年経った今でも「漢字」が苦手です。最近はキーボードを打つことで誤魔化していますが、いざ「書け!」となったらまず書けないだろう。
でも「ことばのきまり」と言う授業は好きでした。今の小学校の授業に「ことばのきまり」って教科はあるのでしょうか?
何が違うのか?
あてもなく淡々と漢字の書き取りをするよりも、ことばの持つ意味をじっくり考えることが好きだったのでしょう。だから、ふとした日本語の言葉が気になってしまうことがあるのです。
最近真剣に考えた日本語についてぜひ一緒に考えてみてください。🌱
電話をかける時や受けた時に発する言葉「もしもし」。
これって誰もが無意識に使っていますが、ちゃんとした意味をご存知の方は少ないのではないでしょうか?
最近になってテレワークが急速に普及して、webを介した商談や会議をする機会が増えました。少し電波状態が悪くなり、音声が途切れ途切れになっ場合でも使われているこの「もしもし」。周りの方々に伺ってもどなたもご存知ではありませんでした。
漢字で書くと「申し申し」だそうです。そうでう「言う」の謙譲語が「申す」と言うことを考えると、基本的には丁寧な表現なのでしょう。気になったのでネットでググってみたら、見事に解決出来ました。
時は明治時代まで遡ります。
電話が開通した当時の話です。これから話し始めますよ、と言う合図として「申す申す」と呼びかけていたようです。それが「申します申します」となり、次第に短くなって現在の「もしもし」になったと言うのです。
へー、そうなんだ!
今取引先に電話した時に「申します申します」なんて言ったらどんな反応が帰ってくるのかな。元来の合図ですので間違ってはいない。
日本語って面白い。
令和の現在では若者によって更に進化しており「もしもし」が「もしもーし」になっていますね。今日も若い後輩から「もしもーし」とお電話を頂きました。
既に慣れ親しんでいますが、もしも明治時代の方々が「もしもし」と言う合図を聞いた時はどんな思いなんだろう、と思い耽ってしまいます。
最近の会議中の出来事です。
隣の上長が取引業者に対して言い放った言葉が気になりました。
「もうこれ以上ビタ一文出せないよ!」
依頼していた原稿の質が悪いだけでなく、約束していた締め切りを過ぎていたことへのクレームだとか。この「ビタ」ってなんだろう。
念の為、言い放ったご本人に「ビタ」ってなんですか?と聞いてみました。
案の定ご存知ではない。気になってまたしてもググってみることにしました。
「ビタ」って漢字でかくと「鐚」と書くようです。金へんに「悪い」です。これは中国では兜(かぶと)から垂らして首の後ろを守る部分を表す文字のようです。その部分を「しろこ」と言うらしいのですが、日本に伝来してから変化しました。その字面の悪さから価値の低い粗悪な銭を「鐚銭(びたせん)」と呼ぶようになり「鐚銭すら出せない」と言う意味合いで「鐚一文」と言う表現が出来たようです。
この様に考えると日本語って面白いと感じませんか?
漢字の書き取りは40年経った今でも嫌いです。でも「ことばのきまり」は今でも好きみたいです。
普段何気なく使っていることばの中で、全く意味を気にせず使っている言葉が多い。少し手を止めて真剣に考えてみると、これが結構面白い。そんな日常の不思議な言葉を探してみませんか?
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
穏やかな日常が戻る日を心待ちにしています。🌱
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