続・50歳パートナー探し

50歳パートナー探しの続きです。
若かりし頃のようにあった瞬間に相手にがっかりするということはない。参加者が好みでなくてもそれは関係なく、まずはその場に参加した自分合格！という気持ちでいるのでストレスがないという話をした。
自分が年を取ったから相手に条件を求めるなんて申し訳ない、というマイナスな気持ちではなく、これはという条件はある。人生を歩んできたからこそこれは譲れないということがある。

高学歴だろうが、高額を稼いでいようが、背が高かろうが、何かにものすごく長けていようが、その人といて自分が幸せかどうかは全く別の問題である。今となっては大事な条件はそれらではない。

山本文緒さんの「自転しながら公転する」を読んで、この小説が正にそれを語っていた。彼が中卒であること、回転寿司店のアルバイトであること、その後失業することに不安になり、お金がないのに自分の誕生日に10万以上のプレゼントを買ってきて激怒する。彼本人は人望があり尊敬され、自分の親の介護をし、彼女の親に対しても丁寧。しかし、彼女は彼のことで喜んだりがっかりしたりする。自分は行動しないが、相手に意見してしまう。
それは自分の焦りが大きく影響している。上手くできないのは自分自身なのだ。

正に昔の自分そのもの。
不安に圧倒され、上手くいかないために不満オーラを発しまくりの人だった。

私は50歳になり、離婚もし、もちろん完璧な人はいないのは分かっているが、前向きに、平穏に、着実に生活をしている人がいいと思う。残りの人生、そういう環境で生きていきたいから。

なので、パートナー探しでは、まず話をしていて心地いいか、リズムが合うかを確認。世にいうフィーリングがあうかである。その後にもっと話をして、物事を穏やかに捉える人か、生活することに軸足を置いているかを知っていきたい。

どういう人がいいかのイメージは固まったが、パートナー探しは難航する。連絡先を交換しても、その後会うことになっても大手を振って喜ぶわけにいかない。50だからか、私の性格か盛り上がって好きになることもないし、この人が絶対的に好きな存在となることもない。それはお互い様にだと思うが。

3名と話をしたが、私ははやり悩んでいる。付き合うか迷っているということではない。私のパートナー探しをどうするか悩んでいる。ここに迷いがあると、パートナー探しはエンドレスになる。

１．カップルシートで5分ずつ4名の方と話す。
1名の方が私の顔がタイプだと言って気に入ってくれて猛アタック（古いかこの言い方?）。いい人かもしれないと次に合う約束をする。

その後、別の日にランチをした。前日に「明日はお試しで会うのではなく付き合う最初のデートとして会います」と言われ。一気に会いたくない気持ちになった。「だったら会いません」と言ったら分かってくれた。5分しか話してないし、私はタイプでは全くない。しかし、ここまで思ってくれる人ならそれはそれで幸せなのかもしれない、と頭をよぎる。そしてこれから参加を予約していたイベントを申し訳ないからと全てキャンセルした。でもよく考えたら相手だって私のこと5分分しか知らないんだから、思ってくれるというのも眉唾ものだ。

そして、会いました。会ったら世間への不満を言うわ言うわ。私が大好きなあっちゃん（中田敦彦さん）のことも俺は認めないとか言っていた。500万人フォロワーいる人に上から目線。そして出てきた料理にも、仕事の取引先のことも全部不満。そして自分が好きなドラマとアニメだけ大絶賛。
私が書いたLINEが思わせぶりで「こいつ、とんでもない奴だと思った」と言われた。

これは、さすがに苦しい。
私は怒ってはいない。こういう考えの人もいると思うから。私は自分の嫌いなところの１つとして最初（いやずっと）猫をかぶってしまう、かぶりつづけてしまうことがある。自分に正直に発言できるところはいいところでもあると思わないこともない。でも、これで一緒になったら私の後半の人生は悲しいものになる。

２．公園で散歩しながら4名の方と話す。
イベント終わりに1名の方に飲みに誘われ居酒屋に。その後カラオケにも誘われたがそれは遠慮。家も近いし悪くない。

1回目に参加したイベントは年収区切りがあった。散歩はそれはない。プロフィールは話さないと分からない。私は休みの日も面倒くさがらず散歩などに出かける人がいいので、その傾向があるだろう人が参加すると考えるとこのイベントはいい。逆にがっつり出かける系でも連れ回されそうで辛いので、散歩くらいがちょうどいい。参加して思ったが、条件縛りがない分、年収が高くない人が参加していると思うので、もし好条件を求める人がいたら、それをクリアしている可能性は低く、手っ取り早くはないイベントでもあると思う。

さて、飲みに誘ってくれた方は穏やかな話し方で見た目も悪くない（偉そうにごめんなさい）。聞き上手で、最初からどういうパートナーがいいかを話し、すり合わせができた感じがする。そしてお互いバツイチなので相手に望むところも似ていた気がする。がしかし、いまいち相手が何を考えているかがよく分からない。面接っぽく「宗教は？」「料理は得意は？」「どういう相手がいいか？」ということを巧みに質問された。というと悪意がある言い方だが、今から思うと相手は本音をあまり言っていなかった。表面上仲良くなっても打ち解けるのは難しそうだと感じた。

家も近いし、少し様子見で何度か会ってみてもいいかと思ったが、翌日相手からの連絡はなかった。一応こちらからはしたが、当たり障りない内容で文面から気がないのがすぐ分かった。相手は方にとってフィーリングが合わないと思ったのだろう。よくよく考えると影がある人で放っておけなくなりそうな沼感があった。それは私にとっても良くない。ということでこれでよかったに着地した。

３．名所で食べ歩きしながら5名の方と話す。
小旅行気分で東京の人も参加していると思いきや、みなさん名所付近の私の知らない地域にお住まい。なのでイベントだけ楽しもう、今日は遠距離の方ばかりと切り替えて参加。だったが、1人の方がイベント終了後飲みに誘ってくださり居酒屋へ。話してみると穏やかでとてもいい人。

その方は小学生のお子さんがいて、すぐは結婚は考えていないこと。結婚すらしなくていいと思っているとのことで、私も同意見。生活は当然ながら子供が中心、つまり生活中心の人ということでそれも私が望んでいるところだった。話も不満調はなく、辛い経験や大変なこともあるだろうが発言が前向きで好感が持てた。後日会う約束をしたところ、会う日までをカウントダウンして、こんな楽しみな週末は何年振りと言ってくれ、少し私人の役になっていると思えて嬉しかった。

こういう活動をしているとよく思うが、男の人の方がロマンティスト。見ていて欲しい、気にかけて欲しい、知って欲しい。が強いと思う。だから結婚するとそれがなくなり浮気してしまうのかも。結婚してからも相手を気にかけることがいかに大事が分かる気がする。

昔暴走族だった？ヤンキーだった？感があるが（まだ確かめていない）今の生活をしっかりしていることは間違えがない。地に足が付いている、考えも私より遥かにしっかりしている。そして、話をしていても疲れない。

が…

好きかというと分からない。
盛り上がりはない。
長い時間一緒にいると、家に帰りたくなる。
話を合わせている自分がいる。

いい人であるのは間違えない。老後に2人で穏やかに暮らすというのをイメージできる人である。

お子さんもいるし、一緒に住むことはないだろう。私も親のそばにいたい。

ああいえば、こういうの話になってしまうのをお許しください。

一緒に住まないで絆ってできるのかしら？
週末婚とか、別居婚とかって、愛情をはぐくめるのだろうか？
大変なことは除いて良いとこ取りをして、楽ちんぽん。でいいのだろうか？
私が今望んでいることは紛れもないこの状況で、待ってました！な人なのだけど…
と考える。

結婚して思った。
旦那さんのことを家族だと思った。
身内だと思った。
自分の人生の一部だと思った。
それは毎日（シフト勤務があるので実際は毎日ではなかったけれど）一緒に時間を過ごしていたからなのだ。
１つの家がお互いにとっての帰るべき家だったからなのだ。
毎日の様子を見て、気を遣い、大切に思う絶対的な時間を共有していたからなのだ。
それを週末に数時間デートするだけで育めるのだろうか。
何年もこれを繰り返していくのだろうか。

結婚していないからこそ、常に相手に気持ちを寄せていないと壊れる、なので相手を思いやる気持ちを持ち続ける原動力になるかもしれない。が…
これでいいんだっけ？
結婚しない。一緒に住まない。願ったり叶ったりで希望が一致しているのに、私の心はどこか冷めている。相手も冷めているのかも知れない。それは始まったばかりだからなのか、これから関係を続けていけば変わるものなのか？話相手が出来てよかったと思っていればいいのか？私のパートナー探しはこれで終了なのか？疑問のオンパレード。自分のことなのに。

私はどうしたいのか？と振り出しに戻った。

やはりパートナー探しは難しい。

やればやるほど、条件が増えていく。絶対これだけはと思っても、それだけでいいんだっけ？と迷う。私の条件はこれですと言い切っているのに、やはり早々に迷っている。それが決まっていない中、やみくもにパートナー探しを続けても同じことでコケ、これは違う、あれは違うとなるだろう。

活動に必須なのは「自分がどういう人を望んでいるかをちゃんと決めること」と「覚悟すること」かもしれない。

さて、これからどうなるか、また報告します。