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ホルモン療法は避妊薬ではない

ホルモン療法を開始するとき、
テストステロン(男性ホルモン)療法でも、エストロゲン(女性ホルモン)療法でも。
必ずお話することがあります。

①ホルモン療法は、避妊薬ではない。
・男性ホルモンを投与して無月経になっても、子宮卵巣があれば、妊娠する可能性があります。
・女性ホルモンを投与していても、精子によって、相手が妊娠する可能性はあります。

②ホルモン療法によって、生殖能低下の可能性がある。
将来こども(Biological child)を希望する場合、
ホルモン療法前に卵子・精子凍結を検討してください。

男性ホルモンも女性ホルモンも避妊薬にはならない。


メルボルンのロイヤル小児病院の小児科・婦人科外来見学のとき。

上記の事は、何度も何度も丁寧に
医師が患者さんに説明していました。

未成年であっても。何歳であっても。
避妊のこと、性感染症のこと、こどもがほしいかどうかについて。
対話をすることは重要かと思います。


この論文には、
テストステロン療法後、
無月経となったAFABトランスジェンダーの3割が排卵していた。

と書いてあります。

投与薬や血中濃度は関係ないとのこと。

テストステロン療法後に無月経になっても。
いつ排卵しているかはわからないのです。

論文図より抜粋


テストステロン療法中に避妊薬は使用OKです。

WPATHセミナーのスライドより抜粋 Dr.Kenより


子宮・卵巣があるAFABトランスジェンダーに対する避妊薬のおすすめは、
セラゼッタ(黄体ホルモン製剤)!!

理由:エストロゲンを含まないから

+αの理由👇

  • 避妊効果が高い

  • 月経が停止する可能性が高い

  • 血栓症リスクが低い

  • 服用方法がシンプル


下記クリニックでは、セラゼッタが処方可能です。
ご相談希望の方は、問い合わせてみてくださいね。

【東京】パーソナルヘルスクリニック



【大阪】いだてんクリニック👇


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