マガジンのカバー画像

詩(ポエム)の作品集

41
(練習ではない)心が何かを感じて書いた詩を集めました。
運営しているクリエイター

#父親

詩『拝啓、父上様』

『拝啓、父上様』

 一国一城 築いて生きて
 あなたは死ぬまで つわもの…でした
 コンプラ重視の 現世となり
 ぬめっとうなぎで わたしは生きる

 素朴で口下手 付き合い下手で
 そのくせ見栄張り 負けん気…強い
 お酒が何より 大好きでした
 酔ったら十八番は 昭和の演歌

 時には旅した あの町へ行き
 おみやげお墓に 供えに来ます
 幸せばなしは 少ないけれど
 あなたを越えたい… 長

もっとみる

作詞『おやじさん』

『おやじさん』

負けてみじめなその背中
馬鹿にしていた過去がある
どんなヤツにも裏がある
強いばかりじゃ生きれない
あなたの
あなたの弱さの、その強さ
やっとわかったこの歳で
おやじ
おやじよ
おやじさん

感謝(れい)のひとつも言わなくて
母と一緒に怒ってた
安くばらまく愛もある
重く踏ん張る愛もある
あなたの
あなたの無口な、その思い
じっと伝わる今になり
おやじ
おやじよ
おやじさん

もっとみる

詩『ワカレノウタ』

『ワカレノウタ』

千の言葉より
万のやさしさより
たった1つの
返事が欲しいよ

怒り狂うのも
怒鳴りぶつかるのも
分かり合いたい
愛情があったから

その、ぬくもりが
その、ほほえみが
冷たい肉体になったとしても

あの、よろこびが
あの、想い出が
遥かな山や海に沈み消えても

この、身体は
この、たましいは
あなたに貰って
受け継いだもの

ねえ、さようなら
ねえ、ありがとう
やっぱり言えね

もっとみる

詩『永遠のいろ』

『永遠のいろ』

例えば数万年後の地球
人も絶滅した海で
黄色い花は
なにを思って見つめてる?

賑わう真夏の喧騒も
波に焦がれる砂となり
うたかたなれど
なにも無いよりいいだろう

いのちは奇跡と言うけれど
そらの青さのようなもの
永遠なんて
過去が未来のいろをぬる

しずくが花から落ちてゆく
つらい別れをしたように
死後っていろが
やさしくなるのは、君のせい

詩『誘拐犯』

『誘拐犯』

差しだす指はチカラ無く
まるで下手な紙ひこうき
ここは時空を飛び越えそうな
漂流している病室さ

泣き出すなんて早すぎる
廊下に出れば通常さ
死とは原爆どっか~んじゃなく
すれ違う他人、さりげない

夜空を引き裂き朝をしばり
死神とどけ、脅迫文
あなたの為にと戦いたくて
なんにも出来ずに壁になる

詩『ラストレター』

『ラストレター』

もしも命が尽きるなら
あなたは笑って行くでしょう
それが楽しい日のように
未練を残さず死ぬでしょう

馬鹿で優しい人だから
なんにも分からず行くでしょう
だけど私に微笑んで
心配するなと言うでしょう

九月に小雪が舞うように
私の心は凍えてる
残暑厳しい猛暑日は
あなたが愛した母でしょう

詩『死のカウントダウン』

題名
『死のカウントダウン』

 ついに父は、

 カウントダウンが、

 始まりました。

 もうすぐ、

 終了のゴングが、

 鳴り響きます。

 すべてが、

 終わります。

 もう、自分も、

 死んだ方がいいのかな?

 夢も、愛も、

 夜空の星より遠いです。

 まぁ、死ぬのは怖いから、

 自分からは、

 決して、

 死にませんけどね。笑

 人生は、

 くそ、つまらない

もっとみる

詩『世界の終わり』

『世界の終わり』

電話いっぽんで、世界は終わる
精神は崩壊し、呼吸が出来ない

生まれたときから、そこにいて
今日まで私の、家でした

うろたえている
逃げ出そうとしてる

私の心が気絶した
必死に死んだ、ふりしてる

残り少ない階段が
世界の終わりを、告げている

今年の残暑は
少し長いといいな…ど思う

父の好きな
「かっぱえびせん」を
買いたいな

【父に捧げる詩】

詩『パパ』

題名
『パパ』
パパは たかいな おおきいな
パパは つよいな かしこいな
たかい たかいが じょうずだな
ちょっと こわくて やさしくて

パパは ちゅうしゃも なかないな
パパは おさけも つよいんだ
まけず ぎらいで こどもだな
ママに よわいの スキすぎて

パパが はじめて ないていた
パパの かあさん おそうしき
いつか ふたりで さけ…のもう
ぐちを あさまで きいたげる