ハロウィンを楽しんだらなぜダメ?渋谷区のハロウィン規制を考える
ハロウィーンが今年もやってくると思いきや、渋谷区や新宿区で規制が行われるというニュース。
ハロウィンといえば渋谷なのに…
これはいかんでしょ。
ハロウィーンはもともとは収穫を祝い、悪霊を追い出すイベントであったそうです。
悪霊を追い払うために仮装をするというのが発祥国のヨーロッパだけでなく日本でも行われるようになりました。
そんなハロウィーンを規制しようとする動きが年々増えてきています。
当局は治安悪化やごみ問題を理由にしています。
ゴミ箱を設置すればいいじゃないかという声もありそうですが、オウム真理教のケースやコスト面を考えれば、そう簡単に設置するのは難しいという現状でしょう。
だからといって、こうしたことを利用して、ハロウィーンを禁止するという暴挙にでることは憲法上、許されません。
憲法によれば国は集会の自由を保障しています。
ごみのポイ捨てや軽トラを横転させるというような行為は公共の福祉に反するかもしれません。
しかし、それを理由に全面的な禁止をしてよいのでしょうか。
しかも、国でもない渋谷区や新宿区のような地方自治体が規制してよいのでしょうか。
このテーマについて書こうと思っているときにすでにこれに触れている人がいました。
私は法律の専門家でもないし、学生でしかも経済学部専攻なので、法律学上の価値観はあまり存じていません。
法律学的なことが知りたい人はこちらを読めばよいと思います。
今回はこうした条例や区長の申し入れが無効かどうかということではなく、国民が受け入れた(つまり、ハロウィンの禁止が慣習となってしまった)ときのシナリオについて考察したいと思います。
もし、こういったハロウィン禁止条例に日本国民がまずまずと受け入れてしまえば従ってしまえば、もはや日本にもはや言論の自由を発揮できる場所はなくなるといってよいでしょう。
ハロウィンの大きな特徴は自らの素性を明かさずして自らの個性を表す点にあると思います。
それが仮装ということです。
今の時代、ハロウィンはもはや収穫祭としての役割を失い、仮装をするイベントにシフトしたといえます。
仮装をすることで普段の自分では表現できない自分を表現できます。
普段、皆さんはデモをしていますか。多くの人はしたことないと思います。私の地域では見たことすらありません。
(ACLEDのデータで各国の比較をしようと思いましたが、申請が面倒なのでパスで。多分少ないでしょう)
もちろん、日本が裕福だからという理由でデモが起きにくいと思いますが、やはり日本人が奥手になりがちというのがデモが少ない原因ではないでしょうか。
ネットで愚痴を書いている人は良く見るのにリアルではそれほどデモが起きていないかと思います。
普段の自分を表せないのではないでしょうか。誰かに後ろ指を指されることを恐れて、自分の意見を押し殺してはいないでしょうか。
こうした懸念を解決することこそハロウィンなのです。
ハロウィンによって普段とは違う仮装をすること、これが今までのハロウィン闘争だったのです。
ハロウィンはネットデモとリアルの一般的なデモの両方を兼ね備えるものだと考えています。
ネットほど汚い言葉を投げることはないけれど、だれでも参加し、自らの意見・主張を服を通じて表現する、しかも、仮装によって誰がどんな服を着ているのかを分かりずらくする。
ハロウィンは民意の万博だったのです。
これを止めるようなこととなれば、日本人が自らの主張を表現することは難しくなると考えられます。
さらに、飲酒も自分の考えを表現する手助けになると思います。
酒の力が入れば、より腹を割って話せるではありませんか。
渋谷区はハロウィン期間だけでなく、通年で路上飲酒を禁止していますが、こうした条例のせいで酒を飲む人がへるのではないかと危惧しています。
路上飲酒は認めないにしても、居酒屋や酒類を提供する飲食店で酒を購入した際にかかる酒税分を渋谷区が負担する制度をつくり、みんながアルコールを飲める世の中をつくるべきだと考えます。
飲酒していないまま、渋谷に訪れる18歳以上の人については血中アルコール濃度を0.15パーセント程度に引き上げることを努力義務に制定すべきです。
そうすれば、日本人が奥手になることなく、自らの意見を表現できる世の中になるはずです。
最後になりますが、飲酒と仮装で日本を明るく。これをスローガンに渋谷区はハロウィン規制をやめ、ハロウィンを盛り上げる政策を再度、始めるべきだと考えます。
渋谷区にアル中を集める党というのを設立してもいい、いいと思う、いいんじゃないかな?
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