私が思うモンテッソーリ教育
こんにちは!
モンテッソーリ教師&音楽教師のやすえあきです。
私がモンテッソーリ教育に出会って、10年が経ちました。
はじめての講義では目からウロコが落ちっぱなしでした。
(まあ、そのころの話もそのうちしましょうかねー)
モンテッソーリ教育ってなんなのかってことについては、いろいろなサイトでもたくさん説明があると思いますので省略。
今日は、私が思う「モンテッソーリ教育」についてお話ししたいと思います。
教具があればモンテッソーリ?
モンテッソーリ教育の特徴として「教具」というものがあります。
感覚教育の「ピンクタワー」なんかが有名ですよね。
このようなモンテッソーリ教具があれば、モンテッソーリ教育ができるのでしょうか?
答えはNo!
いくら物の環境(物的環境)が整っていたとしても人の環境(人的環境)が整っていなければ、モンテッソーリ教育はできません。
「さぁ、今からピンクタワーをお積みなさい!」
と言って無理やりやらせてたら…
それはモンテッソーリ教育の考え方に反するものです。
手作業をすればモンテッソーリ?
これもよく見かけますが…
シールやのりはりをしたり、紐にビーズを通したり、穴に物を落としたり…
100均でできる!!
みたいなもの多いですよね~
じゃあそれをしたらモンテッソーリ?
確かに、手を使いたい時期の子どもたちは嬉々として取り組むでしょう。
私も教室をやっていたときはたくさん用意していました。えへっ
でも、そればかりでは、本当にその子が「するべきこと」にはたどり着けなくなってしまいます。
いわゆる「ビジーワーク」。
ただ、忙しくなってしまうだけの「おしごと」になりかねません。
あ、「するべき」って言っても、無理にさせるわけじゃないですからね。
その子の成長過程で今!っていうときにさせてあげられること…というニュアンスです。
結局、大切なのは…
SNSではいろんな「モンテッソーリ教育」が見られますが(笑)、これまでいろいろと学んできた結果、私がいちばん大切!!と思うこと、それは…
関わる大人!!
大人がモンテッソーリ教育についてちゃんと理解して、子どもを理解して、観察して、適切な関わり方をすること!!
コレができなければ、教具があっても手作業しても、モンテッソーリ教育じゃなーいっ!!
と思うわけであります。
ですから、園であろうが、おうちであろうが、モンテッソーリ教育を取り入れるにあたってまず始めることは、教具を集めたり作ったりすることじゃなくて、
「子どもとの関わり方を考えること」
なのです。
私が思うモンテッソーリ教育
将棋の藤井聡太さんの影響もあり、近年急激に広まったモンテッソーリ教育ですが、
天才に育てるための教育と勘違いされている方が多いように思います。
確かに、天才に育つ場合もあるかもしれないし、そうならないかもしれません。
その子の持っている資質がありますからね。
でも少なくとも、天才に育つのを邪魔しない教育ではあると思います。
(これ、いろんなところで私がよく言ってるヤツです。)
その子自身がもつ才能を十分に開花させるための教育。
それを大人があぁだこぅだと邪魔しない教育。
そして、その子自身が幸せだな〜と思える人生にする教育。
いい大学に行って、いいところに就職して、たくさんお金稼いで…
というのが幸せとは限らないですよね。
その子にとっての「幸せ」。
人間の基盤を作る時期ですから。
後から知識や技術を載せてもグラつかない、しっかりとした基盤を作るのが、このモンテッソーリ教育だと思うのです。