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緊張と快感

 敢えて、ペースを落として歌う事それは、藤井風のセルフカバーと同じく、フェイクをしやすくする為です。

 曲には、テンポがあり通常BPMと呼ばれてますが、ざっくり言って80より下は、バラード系、それから120位まではミディアム、140前後になるとアップテンポになり、180を超えると相当速くなります。

 この曲は、本当は速い曲なのですが、そうすると必然的に「余白」が少なくなるので、歌で間を「弄れなく」なる為です。

 藤井風がNHKの番組でセルフカバーを敢えてオリジナルよりスローテンポにしたのは、この事にもよるのです。

 曲のリズム、テンポは粗感覚でやっていますが、歌っていると、歌って居るうちに、そのテンポ、リズムでやっている理由が分かり、後で「腑に落ちる」のです。

 むかし日記にも書いたのですが、ライブの最初の時は、ただ楽しかったのですが、長続きしていない様な気がしました。

 それは何故だろ?ってふと考えました。そして、プロと言われる方々のライブを何回か聞きに行ったのです。
 
 その時思ったのは、教わった通り一偏の歌い方ではなく、自分のスタイルにあった歌い方。と言うものを考える様になりました。
 
 一般的に有名な方々も聞いたのですが、どうもしっくり来なくて、別の方の歌手の歌い方を聞いたら「これだ」って閃いたのです。
 
 それからは、苦悩と試行錯誤の日々でした。今漸く、らしきものを掴みつつありますが、それも途中過程でしょう。
 
 その中で、芽生えたのが、緊張感と責任感でした。
確かにやる前は、同じ曲ばかりにならない様に新曲を準備したり、構成はどうしようかな、と考えています。
 
 ただ、日が近づくに連れて、本当にライブ出来るのかな。と不安になったりするので、その時は歌い込むしか無いですね。
 
 ただ、MCは余り苦労しなくなりました。場数を踏む事で何となく勘所を掴んだからでしょう。
 
 それから、清水の舞台から飛び降りる感じで、ライブをするのですが、不思議と集中だけが頭の中にあり、スイッチが入るのでしょう。終わった後には、心地よい疲れと、えも言われない快感があります。
 
 もしかしたら、その快感は、それまでの苦労に対するご褒美なのかもしれませんが、それがあるから、ライブを続けているのだと思います。
 
 次回のライブは、3月17日月曜日、上野アリエスで行ないますが、暫くは歌のみで行う予定です。
 ピアノ 山岸笙子、ベース 林正男、ボーカルは私リチャード岡田で、午後7時半からです。
 ご都合の会う方は是非足を運んでください。

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