或る集落の⚫︎
【或る地域の⚫︎】
『矢樹 純』
なう(2023/07/21 02:21:30)
Kindleのサブスクに遂に入って、ホラー系で良いのないか探してたら集落にまつわる系の怖い話らしいものを見つけたので。
洒落怖とか読んでオールナイトしてた自分にはこういう題材は刺さりがちなので、短編集はあんまり得意じゃないんだけどまあ無料だしという気持ちで読みました。
結論、悪かねえ。
かつて私を苦しめてきた(笑)叙述トリックたちに比べたら全然。
というのも、どんなに内容が薄かったりわけわからん終わり方をしようが、一つ一つの作品が短いし、結局短編集だから仕方ないよねと思えるので……。
満足度でいったらちょっと物足りない。
最近まで長編というか、一冊で一つの物語を追ってきてたからか、もっと深く深く!ほしいほしい!がちゃんとなくて、物足りない。
折角なので一話ずつ軽く感想書いていこうかな。
*一話目*
《べらの社》
この作品の中で一番綺麗に纏まっていた気がする。
感情移入もし易かったし、大好きなお姉ちゃんが…涙となるところは結構心苦しかった。
お姉ちゃんが望んでそうなったわけではなく、悲しんでいた描写があったのが特に胸が苦しくなった。
あと、山に登った時の不快感というか、虫の描写とかが、あー!死体あるんじゃない?!くるよくるよ!みたいなドキドキ感あって好きだった。一番不気味に感じたし、洒落怖感凄かった。
*二話目*
《うず山の猿》
駄目です。
作品的には面白いんだと思うし気色悪さで言ったらなかなかいい感じだし、夢から目覚めた時の描写が結構怖くて寒気したんだけど、もうちょっと!もうちょっと情報量ほしいよー。
結局なにがどうなったんだ?猿ガキの死骸見つけたから何?!その意味が私には読み解けず、色々な考察なども読み漁ったが理解出来ず…最後まではふむふむと読み進めていただけに最後が不完全燃焼で悲しかった。。
この話を読み終えたあたりで他の人の感想が読みたくなり極力ネタバレを避けつつレビューを見にネットサーフィンとかした。くらいに気になるのに勿体ない…。
*三話目*
《がんべの兄弟》
誰が兄貴で誰が兄弟でなんなのか結構こんがらかったけど、川辺、お前~~~!
川辺が悪いやつじゃないのは二話目でわかってるけど、どうしても一話目の胸くそがあるので素直にほーんと読めなかった。
もしかしたら一話目で覚せい剤だと思われたあれって猿のアレなのか?とか色々考えはするけどそこまで深く考察できず適当な感想のみで申し訳ない。
痛々しい描写が多かったか。幸せになれるべき奴は幸せになれよ。
あと今性病でアナルが痛いのでアナルの話はやめてくれ。
*四話目*
《まるの童子》
キメ~~~~!奥さんよく旦那とか殺さなかったな!
キショキショを無理矢理詰め込もうとしたような話でなんか胸糞悪いしなんなんだよこれはよお~~
ただただ感情移入してキモかったしつれえな。
特に性虐待の部分はどういうことなんだ?二歳くらいの子のち○○を……?いや、女の子の方のあ○○を……?
気持ち悪い!てなるための重要なところが伝わりづらくて(私の読解力が足りてないのも大いにあるが)全体的にただクソキメェだけ。
以上。
なんていうか、読み終わって思ったのはこの作品って短編だけど話は続いてて…というか、関連性あるというか、一人の男が全話に関わってるもんなんだけど、この作者さんはあんまりそういうの向いてないのかな。無理やり頑張りました感が否めん気がする。腑に落ちないところおおかったし、しっかり解説や考察を読まないと理解できない部分が多いのも馬鹿としては悲しいです。
まあこういう系のものに真意とかを求めるのはお門違いなんだろうけど。
話変わるけど向日葵の咲かない夏に比べて骨灰の感想はあまり読まれてないところからして、みんな向日葵の咲かない夏調べてんのかな?
ゴミカス意見で申し訳ない。
また何か読んだら書きます
せっかくサブスク入ったので!
以上!