大人になるということ

大人になるということ。
単純に歳を重ねていれば大人になれると思っていた。でも、年が20を越えてもどうやら僕はまだ子供らしい。何故だろう。

私は大人が嫌いだ。
大人は簡単に嘘をつく。大人は弱い。お金やエロ、その他諸々の誘惑にすぐ負けるから。
そんな大人は嫌いだ。酒とタバコで体を傷みつける大人になんかなるもんか。

私は大人になった。
大人になっても見える世界は変わらなかった。
周りや自分に何か大きな変化が起きることなんかなく、今までの何も変わらない日常が訪れる。
でも僕は、成人として社会に認知されている。

僕は背が小さい。
小学生の時から身長が伸びていない。服のサイズはSしか着れないし、靴も好きなデザインはほとんど履けない。
仕事で使うスーツは特注だ。大人のふりした子どもなのである。

でも僕は大人が好きだ。
僕にトランペットを教えてくれた大人。相談に乗ってくれる大人。頑張りを褒めてくれる大人。そして、本当に人生で大切なことを教えてくれる大人に出会った。
僕も彼らのようになりたい。

大人になるということ。
それは1人で歩いていくことだと僕は思う。
それは経済的なものではなく、周りを頼らないことでもない。
自分で選んだ道を、自信を持って歩いて、自分の道を作っていくことが大人になることなんだと思う。

僕が大人になり、そしてできた道に誰かの人生のヒントが散りばめられますように。