クルマ購入は早めに動こう
半導体がなくて車が作れない?
もし車の購入を考えているのであれば早い方がいい。日本の自動車メーカーは今年計画の60~70%くらいしか作れていない感じ。主な理由は半導体不足と聞く。家の中で遊ぶものとしてのゲーム機やスマートフォン需要の高まり。在宅ワークでタブレットやパソコンの需要も伸びた。そんな中、フル稼働していた半導体工場が火災になり、涙目状態である。世界で半導体は取り合いとなっている。最近の安全装備やハイブリッド車。そしてインフォテイメントシステムなどは多数の半導体を使っている。そうした部品が確保できないため、生産ができないということである。
この状況にサプライヤーや半導体を軽視してきた日本の自動車業界や経営陣に批判的な声も聞かれるが、なってしまったものは仕方がない。この状況をなんとかするためには、オールジャパンで取り組むしかないが、なんとかするといっても1年やそこらでできることではなかろう。つまり、計画の60%くらいしか作れない状況は、今から2年は続くと私は予想している。
納期1年で中古車価格が高騰する
現在、トヨタはヤリスで半年待ちとなっている。大半の車で3か月は待つことになるらしい。ハイブリッドが特に長いとのこと。日産もプロパイロット搭載車は半年待ち。ホンダもカタログにはあるのに作っていない機種があるし、ヴェゼルの一部グレードでは1年待ちになっている。スズキはアルトやワゴンRの生産を大幅に減らして、スペーシアとハスラーの生産を行っているという。まさに前代未聞の状況である。こうしている間にも新規の受注は入ってくる。半年待ちはいずれ1年待ちになることだろう。
こうなると、当然のことだが中古車の価格が高騰する。10年前東日本大震災の時に、どう考えても30万円くらいの価値しかなさそうな中古車が70万円くらいになっていたことがあったが、おそらく来年以降、そうなると思う。決して中古車業界がボロ儲けするという話ではない。相場が高くなってしまうので、その値段で売るしかないのだ。急ぐ人はどうしようもなく、ガラクタみたいな車を高い値段で買うしかなくなる。そして、その車を2~3年乗ったら、この状況は改善されていて、査定額は雀の涙。これしかなかったから仕方ないが、なんでこんなものを買ったのだろうと後悔するに違いない。
損をしないために早めに動くべし!!
せっかくここを読んだ方は、損をしないために今から動こう。まだ、この状況は行くところまで行っていない。もしも、来年の春に車を購入することを考えているなら、今から動かないと絶対に間に合わない。ディーラーも代車を用意できないレベルになっている。2年後の車検で乗り替えを考えているなら、来年の前半で動こう。余裕を持って待てる上に、買い取り額も高い最高の乗り替えになる。
かなり距離を走っていたり、そろそろ不調も感じ始めているなら、今すぐ代替しよう。もうどうしようもなくなって、これしか選択肢がないという時が一番悲しい。こんな状況の世の中。何十万円というお金を節約できるチャンスでもある。迷っている時間は多くないが、まだ時間があるうちに動いて欲しい。