執着と言われましても(不妊治療)
妊活(不妊治療)をしながらメンタルケアもいろいろ活用していました。
通常のカウンセリング
ピアカウンセリング
クリニックでのカウンセリング
コーチング(仕事と妊活の両立の相談)
タッチセラピー
などを受けにいったほか、セラピストの勉強をしにスクールに通ったりしていました。
個人的にはクリニックでのカウンセリングが1番気持ちがスッキリしました。不妊治療に理解があるかどうかはセッションの質に大きく影響すると思います。
そうでない場合、カウンセラーに悪気はなくても、率直なところを掘り下げようとして出てきた言葉に、猛烈に腹が立ったり傷ついたりもしました。特に
「なんで子どもが欲しいの?」
「それは執着なんじゃないの?」
にはほとほと参りました。本能レベルでほしいんだもの、そこに理由なんてあるわけないじゃない、といまでも思っています。
ただ、別の方面からメンタルケアにアプローチする中で、もし仮にこの思いの「持ち方」が執着だった場合に、望んでることがやってこない・むしろ自分から遠ざけていることになってるわけだから困る、、、と思うようになっていきました。
というわけで、思いの持ち方が執着にならないよう、最後の移植の前の2ヶ月ほどは軽やかに(気持ちを)持てるよう、とにかく心が満たされていることを最優先にしていました。
休みの日などは好きなことや心躍ることをするようにして、仕事も頑張り過ぎないようにして。お正月をひとり過ごす場合にも、好きなおせちを買い、花を飾り。仕事前に自転車で小一時間走ってみたり。金曜日に出張で九州に行った時には、土日でひとりドライブで周遊したり。好きな芸人さんのライブにいったり。ヨギックマッサージも受けにいきました(あればエネルギーの注入感がすごかったです)。
例えていうなら「とりあえずいまこの一瞬は、はぁ〜幸せ〜」というのを細かくつないでいく、という感じで過ごしていました。そうやってうじうじ考えてしまいそうな時間を置き換えて過ごすようにしていました。
それでも重くて暗い気持ちや不安や怒りが出てきたら、おまじない的に手放しのワークをしたりして、あれこれ考えないようにしていました。
手放しのワークや心構えの持ち方はひすいこたろうさんや並木良和さん、小林正観さんを参考にしていました。正観さんの「叶ってもいいし叶わなくてもいいし、でも叶ってくれたらやっぱり嬉しいし、でも叶わなくても構わないし」という堂々めぐりは、YouTubeで聴くとなんとなく笑っちゃいつつ、参考になりました。
妊娠判定日は待ち時間が長く、ソワソワし始めると手放しのワークを繰り返していました。他の人には変わったストレッチやってる人、くらいに映っていたのではと思います。手放した直後のなんとなくキラキラした状態を保ちながら問診室のドアを開けると、机の上にはたくさんの薬や注射が積み上げられていて、先生から陽性を告げられました。その告げられた時の感覚と、その直前の手放した状態とはよく似ていて、地続きのような感覚がありました。
この時の心の持ち方は、いまも私を支えてくれています。