【#22】新聞拡張員が出禁

新聞拡張員は出勤せず直行で
新聞の販売店に行き
当日回る地図を貰います
それ以外の地区は回れません
なので
隣人が新聞を取りたいと言っても
契約することは出来ません
あくまで契約出来るのは
与えられた地図の中の家です
このnoteの記事は私の日報なので
昨日と今日の日当を書くと
新規契約は0件だったので
1万円以下です
ハッキリ言ってヤバいです
ま、それは良いとして
題名の「出禁」です
面白かった体験です
久しぶりに女性に
ブチ切れられましたw
ありとあらゆる罵詈雑言
是非最後まで読んで下さい
与えられる地図には
どこの新聞販売店でも
現在の購読者と「出禁」が
必ず地図に書かれています
なぜかと
現在の購読者は拡張員の訪問を嫌うし
「出禁」はクレーム対応が面倒くさいから
で、今日の販売店から与えられたミッション
新聞購読中に契約者から
半年前に入院が理由で
配達を止めている家への訪問
もう退院しているなら
当然配達を再開したい販売店
当然ですよね
契約は残っているんだから
ミッションの日当は一発で
前日の日当より高い
燃えますよね!
物件はキレイとは言えない
いわゆる「公営住宅」
カメラインターホンなんてない
ピンポンを押しても反応なし
電池が切れているんだろう
ドアを開けると施錠なし
「こんにちわ」と声をかけると
おもむろに30代前半
小太りの男性が登場
上下グレーのスエットです
訪問時間は15時
普段は昼間にあまり見かけない
タイプの客層
工場の三交代か何かなのかな?
初めてのミッションだったので
失礼がないように
訪問理由を説明
現状配達が止まっていて
状況が改善しているのであれば
再配達は可能ですか?と
元々の契約者は誰ですか?
あなたとは違うなら
あなたが再契約者になれますか?
残りの契約期間が数ヶ月あるので
配達を再開したいと
男性は趣旨を理解してくれ
手続きをしますと承諾
契約期間が当初の内容と
半年ズレてしまっているので
再契約をお願いし
契約書を書こうとした
日当ゲット!かなと思った
次の瞬間
隣の部屋から
30代の女性が聞き取れない
奇声を発しながら参戦
地元の言葉ではない
隣の県の方言でまくしたてる
上下グレーのスエットでw
普段は昼間にあまり見かけない年代
工場の三交代か何かなのかな?
女性は契約内容を知っていて
新聞は現在脳梗塞の母親が契約
入院時に新聞の配達を止め
今は自宅療養中らしい
その為に昼間は仕事をせず
介護の為に兄弟で
家にいるんでしょう
今どき優しい兄弟です
半年前に母親の入院を機に
新聞を止めたのはこの女性
ただこちらとしては
契約期間が残っている話は
当然説明をするのが仕事
おかあさん大変ですね?
じゃ、契約は解除にします
って帰ってたんじゃ
優しい地元の販売店の社員で
委託の新聞拡張員ではない
ブチギレモードの女性を相手するか
まともな男性と話を進めるか
素直に男性に聞きました
「こちらの女性は怒っていますが
どちらと話をしたら良いですか?」と
女性は47歳のオッサンを
「お前」呼ばわりで
罵詈雑言のオンパレード
男性は私が話をしますから
気にしないで下さいと
それを聞いた女性は
またヒートアップ
「無視するな」
「お前はこれ以上喋るな」
ドアや壁を殴りながら
凄かったですね
結局男性は女性に追いやられ
リングアウト
女性とのマンツーマン
押し問答で埒が明かない
ここまで来たら
契約は無理
取れる客に対して逃げて
帰ったとは思われたくないので
現状確認の為に
指導員に電話をかけ
訪問先に来てもらい
バトンタッチ
そこで女性の最後の一言
「お前の顔なんてみたくないから今すぐ消えろ」
読者の方に聞きたい
この言葉って
新聞拡張員が
堪えると思います?
ハッキリ言って全く堪えません
何故か?
平日15時に上下グレーのスエットで
在宅している30代の兄弟は
公営住宅で脳梗塞の母親を看病
はっきり言って2人とも無職で
生活保護世帯でしょう
毎日の生活はギリギリで
先が見えないから
現状のストレスは半端ない
そこで母親の残した「新聞代」
払えるすべがないですよね
先日まで無職だったので理解できます
新聞拡張しているので
断られるのは仕事だから
インターホンや面談時に断られるのは
まったく堪えません
ただ面談後
クロージングまでいった後に
「あなたの主張は理解できるが賛同は出来ない」
これは心をエグラれます
まだ新人だからメンタルが弱いです
で、この家は間違いなく販売店の地図で
「出禁」になるでしょうね


いいなと思ったら応援しよう!