【#52】新聞拡張員が痺れる契約
今日の日当は14,500円
大したことないですよね?
実際の活動時間は面談2件
ほんの30分です
これなら大したことありませんか?
実兄の日程に入ったので
販売店は片道1時間
めんどくさい距離です
5/16から始まる1人の日程では
家から5分の販売店に半分
10分の販売店に半分
日程をいれています
移動時間は無駄でしかない
さっさと契約を取って
さっさと帰りましょ
って気分です
新聞拡張員になったのは
生活費の捻出は当然だが
いわゆる拘束時間が短くて
18時には家で晩酌をしたいから
13時に入店して地図を貰う
前日とは違ってマトモな地図
現在の購読者や過去の読者の
データは最新です
ただ土地勘がない…
嫌な感じ
5枚あった地図から
実兄に3枚私は2枚貰う
実兄は私以外の
ダメ新人を連れているから
ちなみに新人は15時入店
実兄から回るべき
「過去の読者」を2件教えられる
アテにはならないが
データが全く無い
白い地図をまわる私には
ありがたい情報
もうひとりの新人が来る15時まで
私と一緒に営業したいと言うが
ありがたく断る
ゴリゴリ私以上に営業する
先輩なら同行はこちらから
お願いしたいが
実兄はハッキリ言って足手まとい
だらしない営業が側にいると
やる気が無くなるだけなので
1人で回るとすぐに移動する
実兄から言われた回るべき
「過去の読者」の家
見た目は洋風の綺麗な家
私が白い地図では訪問しない家
なぜか?
こんな家が「過去の読者」
になった理由は
テレビやスマホで情報を得ている
新聞が要らない若い人だから
けど可能性を求めてピンポン
「もう新聞は辞めました」
はい出たー
分かってましたよ
落ち込むことなんて全くありません
次のもう1件は家を
解体して更地でした
が
やばい
この地図では
やる気がでない
コンビニで烏龍茶を買い
一呼吸置くも
やる気がない
大きなスーパーがあったので
トイレを借りて
店内で新鮮な魚なんかを物色
店外に出るも
やる気がない
フルコミの個人事業主の癖に
甘えた営業ですよね
地図を見ても
歩いて回っても
私が好きな家がない
今日は暑かったので
日陰を探して
レオパレスの階段で休憩
この時点で訪問件数2件
面談件数は1件
クロージングは0件です
サラリーマン営業みたいです
かなりの主観だが
1.5ヶ月新聞拡張員をしていると
地図をみたら
自分に合う合わないが分かる
時間はもう15時
ココで半月前の団内トップ2の
言葉が蘇る
1時間回ってダメな地区なら
それは捨てて違う地区を回れ
この地区は駄目な地区ではなく
私がサボって回っていないだけですが
即で実兄に電話して
地図の変更を求める
ちなみに兄は
この時点でまだ仕事はしていない
新人と合流前だから
数分後に合流
この地区は駄目だから
地図を変えてくれ
俺の地図(2枚)は返すから
(数十件有る過去の読者は
2軒しか回っていない)
違う地図を1枚くれと
ここで実兄
ベテラン指導者並みの返答
「ココが駄目な理由は?」と
偉そうに詰めてくる
サボって白い地図は
回っていないとは言えず
留守宅が多いからと言い訳
違う地図を1枚ゲット
最初の地図は返却
最初の地図の隣の地区で
徒歩で2分ほど
大好物のガサい家が数箇所ある
そんな家を散策
ピンポンを押していると
実兄が新人を乗せた車で登場
「その家は10年前の過去客で上がるかも」と
おいお兄さん
何をしているのだ?
お前はお前の地図の家を回れよと
ココからがドラマチックで
「痺れる契約」の
本題になります
(毎回前置きが長過ぎ問題)
私が得意な文化住宅を発見
大好物な物件です
やる気満々で
地図を確認すると
「拡張禁止」
あちゃ~
そうでしょうね
住民はいい人が多いから
すぐに契約できるけど
集金が出来なさそうですもんね
ここで私の中の
「やる気スイッチ」が
少しだけ動きました
この文化住宅の裏側
車では絶対に入れない
あぜ道しかないガサい地域
ちなみに
表の道は広い道路です
地図だけでは分からない
現地でしか
その感覚は分かりません
今日はこの裏道かなと
ただやる気スイッチは
まだ動いていません
その文化住宅横の
あぜ道を南に行き
数件ピンポンするも留守
コレ以上行くと
ガサくなくなるので
北に戻る
地図を見るとガサい
不在が続いた数件目
これぞ大好物な家が現れます
これは感覚なので説明しにくいが
特徴で言うと
手入れがされていない戸建て住宅です
ただ玄関先には綺麗な
花がプランターで育てられている
本当に金がないなら
花なんて育てられないから
今日一切動いていなかった
やる気スイッチはベタ押しです
もちろんインターホンはなく
ホームセンターで売っている
簡易式のワイヤレスピンポン
外部とは連絡を取れる状態の住人
まともな人です
ガサい地域なら
ピンポンもない家が多く
そういう家は
外部との交流がない家なので
契約にはなりにくいです
ピンポンを押すと
どーぞって言われます
〇〇新聞とかの
フックトークは関係ないです
引き戸を開けたら
土間があって奥様は
その先の居間にいます
3mほどありました
ここで団長の助言を思い出す
契約ができる時は
お客様との距離が近い時
離れていたら契約にはなりませんと
私は失礼しますといい
土間に入り
奥様に触れるポジションを取りました
もう分かります
今日の客はこの人だと
だって
引き戸を開けて室内に入っても
迎い入れてくれる人ですよ
いい人でしかありません
以前の記事で書いたが
こういう客に当たったのに
契約が取れない営業がいます
そういう営業マンは
客が楽しい世間話だけでして
自分の営業を売り込んでいないから
私もこういうおばあさんと
一生喋っていたいタイプ
おばあちゃんっこだったから
けど仕事は別
新聞の話をします
何回も痛い目にあっています
ただ今日のお客様
もともと私の母と一緒の職業で
同じ様な人生を歩んできた人
自然と
「コロナで会えていない母と喋っているみたいです」
と伝える
コレは新聞拡張とは関係ない話
本心の話です
ただこの発言で
お客様が嫌な気になる訳はないですね
あとは子供の話や孫のはなしを聞き出し
キャンセルはないと確認
日常会話を続ける奥様のトークを切って
いつもの「鉄板トーク」
もちろん落ちます
しかも奥様は地方紙の固定客で
いつでも弊社に乗り換えれる状態
ただ即入(すぐに切替)をしても
新聞拡張員の日当は変わりません
それなら急ぐ必要なんてない
「鉄板トーク」は即入は求めないトーク
奥様からはあなたが困っているなら
来月から新聞を入れていいよと言われましたよ
日当は同じなので余裕をもって
8月から数年契約です
ただ痺れた話書いていないよねw
痺れた理由は
弊社の契約で一番金が貰える契約が
このお母さんとの契約だったから
いままでこの条件での
契約は数件したが
その重要さは分かっていなかった
いまはこの配達が短期で始まる
契約が一番金になるのを
理解しています
いわゆる一番金が儲かる契約です
しょうもない販売店では
年に1度あるかないかの契約です
契約書を書く時に
指が震えました
配達まで短期間で
しかも最大の長期契約
これが販売店の欲しい客です
販売店の所長はありがとうと言い
奥さんは契約を疑っていました