心(Ⅰ) その4

『心の発見 科学篇』37ページから引用

従って、ものを正しく判断せずに感情の領域がふくらむと、必ず理性の領域が変形し凹んでしまうことになる。
あばたもえくぼに見える恋人同士の場合も、本能と感情のみになってしまうために起こる心の現象であり、心の風船玉のその部分のみが膨らみすぎるということだ。つまり智性は失われ、中道を忘れやすいということだ。
また物質的欲望も、動物的本能である。
以上は引用

もう一度、心をイメージします
真ん中に想念があり、想念の左に本能、想念の右に感情、想念の上に智性、想念の下に理性、理性の下に意志があります
それぞれが風船玉のように膨らんでいます
すべてが同じように膨らんでいる状態を基本とします

ところが、なんらかの都合で感情の風船玉がふくらむと、必ず理性の風船玉が変形し凹んでしまうことになります
たとえば、あばたもえくぼに見える恋人同士の場合は、
本能の風船玉と感情の風船玉が大きく膨らみ、
智性の風船玉は小さくしぼみます
想念の左右の風船玉が膨らみ、上の風船玉がしぼみ、
この歪んだ形はハートの形になるとイメージできます
ハート形の心では、智性の働きが小さくなってしまいますので、
正しい判断ができなくなってしまいます

物質的な欲望を追い求める心は、
本能の風船玉ばかりが大きく膨らみ、そのほかの風船玉が小さくしぼみ、
これもいびつな形になります

つづく

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