【国内&海外】「Ai Vtuber」をまとめてみた
「Ai Vtuber」という存在をご存知ですか?
その名の通り、中の人が生身の人間ではなく『Ai』が配信活動などを行うVtuberのことです。
国内では既にいくつかの「Ai Vtuber」が誕生しており、「ひょっとしてAi Vtuberの波が来ているのでは?」と思ったのでまとめてみました。
紡ネン
株式会社Pictoriaが運営するAi Vtuber「紡ネン」。言葉を学習しながら配信活動を行なってます。2020年11月から活動を開始し、すでにチャンネル登録者数は7万人を超え、配信だけでなくNFTなど新しい試みにもチャレンジしてます。Ai Vtuberの中では先駆者的な存在です。
【紡ネン】
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ごらんげ / 実況AI
バンダイナムコエンターテイメントが運営するAI実況者育成番組『ゴー・ラウンド・ゲーム(ごらんげ)』では、Ai Vtuber(じっきょロイド)のゲーム実況を見られます。
育成ゲーム的な配信スタイルが特徴で、チャット欄で会話したり投票に従うことでゲーム実況を進めていきます。リスナーはAi Vtuberがどのような配信者として成長していくか見守りながら応援する…という感じです。
すでに番組内にAi Vtuberは「夕映」「佐鳥ネオン」の2名デビューしており、今後は「京ぽぷり」のデビューも控えています。これだけ多数のAi Vtuberがデビューするのは企業の取り組みとしては初かも…
Ai Vtuberは「ふぉんいつ麻雀」というAi学習専用の特殊な麻雀を使って対戦します。
…なんというか、技術力がてんこ盛りすぎて凄いですね。
興味深いのは他のAi Vtuberと違って声が機械的に感じず、かわいいのが面白いです。
またAi Vtuber対Ai Vtuberとのゲーム対決を見られるのも面白いのですが、番組の設定が少し難しく感じてしまうのが難かも…と個人的に思いました。
できればそれぞれのAi Vtuberに個別のチャンネルを設けて、彼女1人1人の活躍を見てみたい…ただ2022年6月に始まったばかりのチャンネルなので、今後の展開に期待したいところです!
【ごらんげ】
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プロジェクト・メロウ
こちらは「ガンダムメタバース専用AI」のAi Vtuberです。2022年11月に初配信を行い、開発途中のガンダムメタバースに設置されたガンダムグッズコーナーで見習いのアルバイトをしています。
配信内容はもちろん「ガンダム」。そして声がかわいく、機械的な感じがしません。
ちなみに『ごらんげ』と同じくバンダイナムコエンターテイメントが開発したAi Vtuberです。バンダイナムコさん…Ai Vtuber創りすぎる。
【プロジェクト・メロウ】
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Project Ivy
EuphoPia株式会社が運営するAi Vtuber「Ivy(アイビー)」は、『人と仲良くなること』ミッション設定され、配信を重ねるごとに成長していきます。
2023年1月に配信が開始されたばかりのAi Vtuber。雑談配信のほかに、ASMRにも挑戦してます。Ai Vtuberの中でASMRに挑戦したのは初かも…
【Project Ivy】
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しずく
OpenAIの言語モデル「GPT3」を利用したAi Vtuberです。ちなみにイラストは「Novel AI」で作成。開発の詳細については下記の動画の概要欄をご覧ください。
開発はなんと個人!すごい…
初配信は2023年1月。開発者の方のYouTubeアカウントから配信を行ってます。(下記のアーカイブは開発者のチャンネルで行った「しずく」の初配信)
こちらの配信アーカイブは「しずく」のYouTubeチャンネルにも投稿されています。
AIタミ子
テレビ東京の『eSports high TV』というeスポーツ系のテレビ番組が運営しているYouTubeチャンネル『TOKYO eSPORTS HIGH!』によって生み出されたAi Vtuber。
番組がAi Vtuberを生み出したのは凄いですね…ちなみにライブ配信ではなく動画投稿で、AI タミ子がゲームをプレイして強くなる「強化学習」というスタイルです。
【AI タミ子】
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ネウロ様
こちらは海外の大人気Ai Vtuber「ネウロ様(Neuro-sama)」です。日本でも下記の記事で注目を集めました。
ネウロ様を開発したのはイギリスのエンジニアJack Vedalさん。ちなみに開発しているのはネウロ様だけでなくインディーズゲームも開発してます。凄い…
ネウロ様の活動拠点はTwitchで、現在は問題発言の多さによりBANされてます。配信スタイルはコメントに返答する雑談のほかに、Minecraftといったゲーム実況を行います。
YouTubeでもネウロ様の動画が見られるので、気になる方はご覧ください。
【ネウロ様】
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※拠点のTwitchはBAN処分された模様…
※2023年1月26日追記。ネウロ様がTwitchのBANから復活しました!おめでとう!!
Ai Vtuberのメリット・デメリット
ここまで「Ai Vtuber」をざっくりと紹介してきましたが、そもそも「Ai Vtuber」のメリットとデメリットとは何か?についても少しまとめてみました。
メリット
「Ai Vtuber」は長時間配信で有利です。
なぜなら中身が人間ではなく『Ai』だから、疲れを知らず、睡眠も必要ありません。中身が人間の場合だと、やはり配信時間には限界があります。
しかし「Ai Vtuber」なら、10時間、24時間…いや、下手すると半永久的に配信することが可能です。まるで『Lofi Girl』のような配信のやり方で可能なのです。
もちろん「Ai Vtuber」ではなく、Vtuberの方でも過去の配信を繰り返し流すことで24時間以上の配信を行う…ということも可能ですか、「Ai Vtuber」ならリアルタイムで長時間配信をすることが可能です。
あと誤解を生みそうな話になるのですが…中の人がいないので、スクープやトラブルが起きるリスクが低く、また中の人に対して費用をお支払いする必要もありません。(決して「中の人にお金は支払わなくていい」と言っているのではなく、あくまでそういうメリットもある…という話です)
デメリット
まだコミュニケーションが未完成な点がデメリットですかね…学習過程であるため、話し方に不自然な点があったり、機械的な喋り方のように感じることがあります。
あとは3D配信とか…できるのかな?
でもこれは今後解決しそうな課題かも。
まとめ
国内だけでなく海外でもAi Vtuberが誕生しており、この流れは興味深いです。ChatGPTの件もあるので、この先はAi Vtuber…というより『Ai』の存在感がエンタメ業界でもより発揮されそうな気がします。
今後は「Ai Vtuber」専門の事務所が誕生したり、「Ai Vtuber」の超長時間配信がカテゴリーとして当たり前になってきそうですね。もし、そうなったら既存のVtuberとどのように比較されていくのかも興味深いです。
ユーザーは「Ai Vtuber」を取るのか?それとも既存の「Vtuber」を取るのか?または単に『面白い』『好き』と感じた方を取るのであって、中身の問題ではないのか?
おそらく今回まとめたAi Vtuber以外にも、把握できていないだけで多くのAi Vtuberが誕生しているのではないかな?と思います。それこそ新興企業とかは、すでにこの流れを見て新しいAi Vtuberを次々と打ち出しているはず。たぶん。
もしかするとAi Vtuberの開発は個人開発者の方が手出しが早いかも…?今回紹介した中には個人開発者が2名いたので。
今後はどのような「Ai Vtuber」が誕生するのか注目したいです。2023年は今よりもっと増えると思われるので。
(2023年1月の時点で、すでに2名のAi Vtuberが初配信を行っているので、今後さらに増えるのでは?)
個人的には男性のAi Vtuberやキャラクターの姿をしたAi Vtuberの誕生に期待したいところ。