足軽ルックする
ことさら暑い今年の夏、つば広の麦わら帽子を用意したのだが、それでも強い日差しにかなわず、頭部は蒸れる。
そこで、ご先祖様の知恵を借りることにした。笠である。五徳という輪っかを鉢に被り、その上に笠が乗る構造なので通気性が良い。そして後ろ半分ほどから布を垂らせば、日差しを遮る効果は倍増する。時代劇などでおなじみの足軽の扮装品だ。
傘は持っていたので、布を取り付ければ良い訳だが、時代劇で見るそれは後ろ両側面と布が3枚に分かれている。ハンカチみたいなものを3枚用意すれば良い訳だが、はっと思いつきダイソーへ。狙い通りの品を見つけた、和風のれん(200円)。これを笠に縫い付けるとちょうど良い具合だ。光を反射する白やマイカラーの緑ならなお良かったとも言えるが、紺も渋くて良いではないか。
そして、もう1つアイデアが。頂部の内側に縫い付ける。これは氷嚢だ、ここに保冷剤を入れれば頭頂部を冷やすことができるはずだ。
被って散歩に出かけると、日差しの軽減効果は大、ご先祖様の知恵は大したものだ。通気性の良さと氷嚢の効果もあって、なんと涼しいことよ。若干人の目が気にならないでもないが、ご近所から奇人と見られている自覚があるので今さら気にしない。
今年の猛暑のお出かけは、足軽ルックで乗り切る。夏休みには城の見物に出かける予定なのだが、足軽ルックは場に馴染むんじゃないだろうか。