世界征服やめた
やめた…こんな言い方は間違っているのかもしれない
正しくはやめざるを得なかった
僕はずっとVtuberになりたかった
引きこもり時代の僕は、暗い部屋を照らしてくれる
その存在がヒーローのように、みえていた。
辛かった過去も、コンテンツに消化してしまえば、
過去の自分を肯定できる気がした。
そこから
3年
様々な経験をした。
町の不良達とラップしたり、専門学校に入学したり…
僕を取り巻く環境は大きく変わっていた。
恋愛によるドーパミンの過剰分泌は3年と言うが、
いまだに僕はあの世界にあこがれを抱いていた。
この3年間はVtuberになるための修行期間として盲目的に努力をしていた。
とあるVtuberオーディションに合格してアプリの中でVtuberごっこのような事をしていた。
でも、僕の憧れた世界はこんな物なのじゃないはずだ。
僕はその事務所を抜けた。
そして今、僕は就活生になった。
これからは、もう仕事のあれやこれやでVtuberのことなんて考えていられない気がする。
ラストチャンスとして2つの大手事務所のオーディションを受けることにした。
これまでの経験、思いを詰め込んだ、重い思いの応募シートは、空を切った
僕はデビュー後のあれやこれやの計画書に火をつけた。
1番になるつもりだった。
世界なんて、この手で簡単に掴めると思ってた。
もう、諦めるつもりだった
なのに、夢は呪いのように僕を締め付けた。
頭にはバズるための計画や、企画をまだ頭の中で未練たらしく考えている。
もう…僕の憧れたあの業界は、色を変えて大きく変化してるけど
きっと、あの時のようなビックマウスは出ないけど
もう少しだけ、あの夢の続きを見たいと思ってる
もう一人で夢を追える気力はないけど…
仲間を探すならどこなんだろう。
ポケモンなら草むら
ドラクエなら酒場
じゃあグループVtuberを目指す仲間はどこで見つかりますか?