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【スパイダーマン:スパイダーバース】それはラブとリスペクトの結晶【ネタバレ無し】
《スパイダーマン:スパイダーバース》観てきたので感想書こうと思う。
感想書こうと思いますが、こう、今、本当に直後なので、観た直後なので、一塊の「わーい!」って感情でしかなく、感想にならぬ。
こう、おもしろい映画を観ると、あらゆる語彙やリクツや人生経験のことごとくが破壊され、感情の原野は原始に還る。そこで生存を許されるのは原始情報体《NANKA-YABAI》のみなのである。
でも書こう。書く。感想にならぬからこそ、それは今だけの感情であり、書く意味があるのだ。
で、まあ、アレです。ヤバい。ヤバいの喰らった。ヤバいの喰らって、トんだ。ずっと楽しい。開幕からずっと楽しかった。
一気に持っていかれる。そのアメコミとCGアニメーションのハイブリッドめいたグラフィックとハイセンスなBGM、主人公マイルスの目線と感性でブルックリンの家族や街や学校の風景が飛び込んできて、没入する。
もっと具体的に何がどう良いとかは、まあ、それ言い出すと今のぼくの脳ではただただ《NANKA-YABAI》と、まあそれしか出てこぬ。ひどい。ひどいけど仕方ない。ただ、あの、観たら語彙がしぬとかそういうことが言いたいんではなく、すごく尊いのである。尊い気持ちになり、ふわあぁ~、みたいな気持ちになる。
ヤバい。言ってることがヤバい。しかし映画はヤバくない。まあヤバいんですけどね。
えーと、すごく素晴らしい映画って、むしろどこを切り取って言葉にしていいかすごく悩む。その結果語彙が仮死を選ぶんであって、観るとあほになるとかそういうわけでは決して、無い。
こう、あえて言いたいことは、多くはない。
ストーリーとか雰囲気とかは、予告動画などを観よ。
なんつーか、こう、とにかく楽しすぎ! ということだ。また、ポップでカラフルで、あたたかくユニークで、驚きに満ち、なによりも強く感じたのは、観客(ファンであるかどうか関係なく)とスパイダーマンという作品への深いラブとリスペクトだ。それが開幕からエンディングまで、いやエンディングの後までもスクリーンの隅々までに溢れている。
とてもハイテンションでタノシイな映画なのだけど、その強いラブ&リスペクトを感じて、エンディングでつい目頭が熱くなった。
あと、吹替え版みたのだけど、めっちゃ良いですね吹替え版。声優が実力派揃いってのもあるけど、アニメーションですし、合ってる。
んで、要所要所でサブリミナル的にアメコミタッチにシフトするエフェクトがすげーアガる。無意識レベルで、アガる。でも、それすらに演出効果以上の意味があり、なんてこった、ってなる。Oh...となる。
製作陣のラブがすごい。「こうすればもっと『わーい!』ってなるのでは?」を一切の加減なくぶち込んでいる。息つくいとまなく、たたみかけてくる。そんなんクらったらひとたまりも無いわ。極彩色の展開、カオスで愛すべきキャラクター、家族、孤独、ユウジョウ……。そういういろんないろいろが、襲いかかる。ひとたまりも……無い…………。
そして観たあとに残るのは、映画が素晴らしいだけに抱いてしまう現実にもどる一抹のやるせなさ……ではなく、映画館を出た後も尚のこる、この街を力強く歩むパワーだった。
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