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カーソルは好きか

 今は深夜。日が昇ったら、大好きなバンド「フレデリック」のライブがある日だ。
 休みを取っている。休日だ。奥さんといっしょの休みなので、一日遊ぶんだ。きっと楽しい一日になる。全力で楽しむ必要がある。いま深夜1時半だ。もう寝なきゃ。朝は早いんだ。
 でも書きたくなったから仕方ない。こんなネタ書きたくなったときに書かなかったらいつ書くっていうんだ。
 カーソルが好きだ。

 カーソルだ。わかるか。カーソルは好きか。ぼくは好きです。子どものころから好きだ。小学生くらいからだ。模写とかも良くした。最近は骨のあるカーソルが無くて滾ることは少ないけど、カーソルが好きな気持ちは変わらないんだ。
 カーソル。カーソルって、あの、伝わってますか。えー、一応、いまポメポメしているのでポメラ実装の「明鏡国語辞典」によると、

カーソル[cursor]
[名]
(1)コンピューターなどの画面上で、滑り動いて次の入力位置などを表示するもの
(2)計算尺・測量器などで、前後または左右に滑り動く透明な板。中央に引かれた細い線(カーソル線)に重なる目盛りを読む。

 とのこと。そうなんだ。ぼくも今しった。そんな感じか。
 いやぼくの好きなカーソルはですね。こういうのです。

 なぜ好きなのか説明することは可能だ。可能だけどそれが真実かは不明だ。かたちのない情動に、近い言葉を当てはめただけのような気がしてならないから、本当には説明できない。
 しかし、なんか、道具、図形、意味……そういうのが好きなんである。
 非生物的なカタチであるが、視覚的に効果的で、目的に対して合理的である。あとなんかカッコいい。
 原体験は、ファミコンであろう。たしか《ガシャポン戦士2》だ。シミュレーションゲームなので、カーソルでユニットを選択、移動やコマンドを実行し、戦況を動かしてゆく。
 まあ、子どもなんで、ファミコン=大好き! という短絡思考なんで、大好きなガンダムのゲームで操作できるオブジェクトがカーソルだったので、好き! ってなっただけなのでは、という可能性はかなりある。あと、スーパーファミコンの《がんばれゴエモン2》以降の「ゴエモンインパクト」戦でもカーソルが大活躍し、ワクワクした。《エースコンバット》シリーズなど主観視点のSTGとかも熱いですね。カーソルのデザインがそのままプレイの快適性に直結するわけですから。

 そして、今。

 これは番外編めいて、画面上のUIとかじゃないけど、物質世界にもカーソルはある。
 コーヒーのドリッパーが、そう。

(ドリッパーを真上から見た図。自作)

 あの、これは実際カーソルですよ。非常にカーソル的です。そして、そのデザインがそのままコーヒーを淹れる際の機能や味に関わっている。ものすごくカタチに意味のあるカーソルだ。
 それってカーソルか? カーソルの定義は自由だ。森羅万象にカーソル性はあり、それは観測者がカーソル性を覚えたときに生まれる。カーソルがそこにあるとき、カーソルはそこにあるのだ。

 あなたの暮らしの中に好きなカーソルはありますか?
 大丈夫。きっとカーソルはすぐそばにいるよ。

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うそめがね
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