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きっと数字もぷよぷよしてる
4歳の娘が夜トイレに行くときは、こわいからかよく、「とうちゃんそこにいて」と言われる。
トイレのドアを開けて、ドラえもん便座にすわる娘とおしゃべりする。
こないだは、
「とうちゃん、すうじのクイズだして」
と言うので簡単な足し算を出題した。
「2たす2は?」
「……よん!」
「正解!!」
すごい。えっ、すごい。足し算できるの?
「もっかいクイズだして!」
「んーと、じゃあ今度は……3たす2は?」
「さんじゅうに!」
即答すごいな。
「おお、いいねぇ、でも惜しい!!」
間違いだけど、頭の中で3と2を繋げて、三十二と読んだのかな。いいぞ。
「えー、とうちゃんおしえて」
「じゃあ、こっちの手で3の指してみ。で、そっちの手は2の指してみ」
両手を見比べながら、それぞれ指を右手で3本、左手で2本と立てる娘。
「それを数えてみ」
「え、うん。いち、に、さん、し、ご」
「じゃあ2たす3は?」
「ご!!」
「正解!」
やったぜ。
「じゃあ次はちょっと難しいで」
「うん!」
「えーとな……6たす2は?」
「ろくじゅう!!」
「うーん、それも惜しいな。でもいい感じ」
「えー」
「手で6の指してみ。こっちをぜんぶ立てて、そっちは1本だけ。そしたら何本?」
「いち、に、さん…………ろく! あってる?」
「うん合ってる! じゃああと指をもう2本立ててみ」
「…………」
指を見つめてやってみる娘。
人差し指だけ立ててる手で3をやって欲しいけど、なんか5の方の手も指を曲げたりして苦戦してる。
「う〜〜〜ん、どうすんの?」
これは難度を感じている、と思ったので、無理はさせず、ぼくが自分の手で指6本から2を足して8本になるのを見せてあげた。
「数えてみ? なん本ある?」
「いち、に、さん…………はち!!」
とかやって正解に辿り着いた。
娘、2歳くらいからそうだったけど、めちゃくちゃお喋りだ。
普通にマクドとかで2時間くらいだべってても楽しいくらいだし、大人みたいな表現もちょいちょい出てくる。
こないだお出かけにもっていくぬいぐるみを選んでるとき、
「わたし、きょうは青いそらに広がりたくなってきた!」
って言いながら『ひろがるスカイ・プリキュア』のぬいぐるみ持ってきた。
うおお叙情的な示唆だ! って思ってびっくりした。
まぁめちゃくちゃ賢いので、一桁の足し算がまだスムーズに出来ないことで、はっとする。
まだ4歳なんだよな。算数のお勉強してるわけじゃないし。
娘とおしゃべりしてると、会話が噛み合うので、我々と同じ人間って感じがする。
でも、すうじクイズしてみると「人間っぽくなろうとしてるけど根本の価値観の違う宇宙人」って感じがした。
我々が当たり前と思う価値観やルールに縛られてない感じが嬉しい。
ものごとを雰囲気でみてる。世界はそれが何であるか確定してないことだらけ。
好きなように「こうかな? ああかな?」って思えるものがたくさんある。
数字というものごとを客観的にあらわす手段も、娘にとってはグミや粘度みたいな不定形なものなのかも。
娘の世界はそういう世界なんだろうなって思えて、それが嬉しい。
ただ時計は読めるようになっていこうね。
トイレですうじクイズやってるとき、22時前!!!!
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