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Fukuoka RTA Forum 2024 Springに参加しました ~解説編~

2024年6月22日-23日に福岡で開催されたオフラインRTAイベント『Fukuoka RTA Forum 2024 Sprint』(以下福岡RTA)にてスーパーマリオブラザーズワンダー All Royal Seedsを走りました。
採用いただき本当にありがとうございました。
2024年2月に開催されたRTABootCampと同様に、実際に走りつつ解説も行いました。このページでは何を考えて解説をしたのかを書いていこうかと思います。

準備的な話はこちら


解説

全体的なお話

RTA技、何をしているのかを話すことは当然として、全体的に以下のものを入れました

  • ゼル伝ネタ

  • おしゃべりフラワーとの掛け合い

  • 連打してスキップした会話

まずゼル伝ネタですが、自分の後がゼルダの伝説スカイウォードソードであるので、可能な限りゼル伝ネタを挿入しました。
次におしゃべりフラワーとの掛け合いですが、これを入れたら面白いかなと思いました。おしゃべりフラワーの「おかえり」に対しては「ただいま!」を、「おいしそう!」に対しては「おいしくないよ!」を入れました。普段のRTAプレイでもやってる箇所もあるのでそこまで苦ではなかったが解説と被る場合があるのでそこは何度か通して調整しました。
最後に連打してスキップした会話ですが、ストーリーに関わる部分は入れました。

挨拶~計測開始まで

挨拶の部分ですが、まずここでネタを閃きました。
スーパーマリオブラザーズワンダーの”ワンダー”の部分をおしゃべりフラワーに叫ばせるところです。
w6マグマノ樹海の”溶岩トンネルの波リフト”に都合よく「ワンダーーー!」と叫んでくれるおしゃべりフラワーがいるので、その部分をSwitch録画機能を用いて取り入れました。
カテゴリー名の"All Royal Seeds"も詳しい解説はw1クリア後にする予定でしたが、名前からして「全てのワンダーシードを取る」とAll Stagesみたいなものと勘違いされる方も出てくると思うのでここでは軽く、バグ無しAny%ですととどめておきました。

W1.ドカンロック平原

ここではマリオワンダーを知らない方のためにこのゲームのシステムを解説する必要があります。

まず、以下のものはゲームの流れで解説、又は紹介ができます。

  • ストーリー

  • 新しいパワーアップ

  • ワンダーについて

  • バッジについて

  • ワンダーシード

  • ハッピーフラワー

  • ワンダーピース

  • カテゴリーについて

ストーリーに関してはオープニングムービーをスキップするのですがワンダーフラワーの説明を1-1で行う関係上、「クッパが乱入してきて大変なことになりました」としました。具体的にどんな事になったかは、”ズラガルたちの駆ける丘”をクリアした後に飛ばせないイベントがあるのでそこで行いました。

パワーアップに関しては、新しいパワーアップが3種類あるのですが、最初に全て紹介しても紹介しきれないので、パワーアップに関してはそのパワーアップが初めて登場するステージでしました。アワはフラワー諸島の”吹き矢で登ってフキヤンの巣”で、ドリルは”ジュエルブロックだらけの洞窟”でその性能を説明しました。ここではゾウの説明のみにしました。

バッジに関しては、最初に帽子パラシュートバッジを手に入れたタイミングで、バッジというのはどういうものかの説明と帽子パラシュートの性能にとどめ、個別のバッジについての説明はバッジチャレンジで説明するようにしました。

ハッピーフラワーに゙関しては音楽を聞かせたかったので、説明はコースクリア後に回します。

カテゴリーについても初めてグランドシードが登場するタイミングで行います。グランドシードの英語名がRoyal Seedである上、この後はナレーションをスキップするだけなのでタイミングとしてぴったりです。また、Any%との違いを明確にするためにも「壁抜けバグの使用禁止」や「マルチプレイモードの禁止」も入れました。

ワンダーシードみたいにゲームの流れに乗って解説できるものもあれば、解説の量の都合で、ゲームの流れに乗って解説できなさそうなものもあります。

  • フラワーコイン

  • ハッピーフラワー

これに関しては実際に走ってみて最適な解説場所を探る必要があるかと思います。フラワーコインの説明は、いつもの黄色いコインとの違いを交えつつ”歌って踊ってパックンマーチ”で行うことにしました。

ハッピーフラワー自体は最初のステージに出てくるが、おしゃべりフラワーの紹介、ゾウの説明、ワンダーフラワーの説明と説明することが多すぎて入らないので、”転がれコロンポリン”で行うことにしました。

フラワー諸島~w3 オーゴン滝入口まで

次にどこに行くのかを補完しました。

”メリコンドルは飛んでくる”というステージで2Dゼルダの視点になるのですが、被弾リスクが高くそうなった場合はこの後のステージにタイムが響くため、ここではワンダーに集中しました。もう1箇所同じようなワンダーがあり、そっちでは被弾リスクが低いためそっちに回すことにしました。

また、モックモック高山の飛行船艦でRTAの歴史とフラワーコインのかけら(正式名称はちびフラワーコインらしい)について話しました。RTAの歴史の内容としては壁抜けバグの発見の話を取りあげました。何故このカテゴリーがAll Royal Seedsというおしゃれな名前なのかの理由の一つでもあるので説明必須かなと思います。フラワーコインのかけらについては、ワンダー中に説明するほうが分かりやすいと思うので、もしRTA歴史の小話がワンダー終了以降に長引いたら、オーゴン滝の”中間試練!ジャンプの達人を追え”で行うつもりでした。

w2クリア後は雲パックンを吸い取る演出があるのですが、ここでAny%のネタを入れることにしました。w3クリア後も同様です。

フラワー諸島でのハナちゃんレースは明らかに遠回りしているムーブなので、どれだけ速くゴールしてもその分ハナちゃんを待つことになり結果としてタイム短縮にならないことを解説しました。

w3 オーゴン滝

白状します。ゾウをロストしたときの解説考えていませんでした。とりあえず、最終ステージでオーゴン滝の攻略チャートの歴史的なものを少し解説しましたが、ちゃんと伝わったかわかりません。
とりあえず、今でこそゾウで行くのが主流だけど、2024年1月くらいまではアワで行くのが主流だったけどアワ自体の性能を出すことはなかった点が伝われば十分かな。

w4 ヒデリー砂漠

やることは基本的には他のワールドと同じですが、ゲームスピードが変化するワンダーではおしゃべりフラワーの喋る速さも変わるため、自分の解説もそれに合わせたら面白いかなと思って取り入れました。

フラワー諸島~w5 キンキン採掘場入口まで

いきなり飛行船艦です。ここではジェットランチャートとスピードアップチャートの話をすることにしました。というのもw4のヒデリー砂漠の露店でスピードアップというバッジが手に入るため、タイミングとしてはここが最適だろうと思ったからです。ここでは

  • スピードアップバッジの性能

  • ジェットランバッジの難しさ

  • 海外走者のクリスさん

を軸に解説を考えました。またクリスさんがいかにすごい人かと分かるように「世界で初めて6分台を出した人」と紹介しました。

w5に入る前に1つステージ寄るのも疑問に思う方もいると思うので、「この後でフラワーコインが110枚必要ためここである程度回収します」と理由を入れました。

w5 キンキン採掘場

実をいうと当日になって思いついたことがあります。それは福岡RTAを協賛していただいているぐるぐるスパイスさんの紹介です。よくRTAinJapanで無敵状態になると無敵時間さんの紹介が入ると思いますが、w5にステージ全体がぐるぐる回るステージがあるのでそこで紹介することにしました。

w6 マグマノ樹海

マグマノ樹海だけ少し特殊です。というのも、今までのワールドはワンダーシードがあと1つだけ欲しい、又は、単純に通り道にあるから、バッジチャレンジステージや広場ステージに行きました。
しかし、マグマノ樹海はポプリンの家が3つ、バッジチャレンジが3つと他のワールドと比較してもバッジチャレンジ、ポプリンの家からもらうワンダーシードの数が明らかに多くなっています。自分も走ってて思う時があるのですが、w6の前半って他の箇所と比べてちょっと地味な印象があります。これに関してはw6の橋を修理してもらって最初に行くステージが飛行船艦であること。そしてw6の橋を修理せずに行けるステージで全てのワンダーシードを集めるとちょうど15個になること。この2点を説明しないと行けないかなと思いました。ただ、w6の橋を修理している箇所がちらっとしか映らないので、ざっくりと橋の先を"左半分"、橋を超えずに行ける箇所を”右半分”と表現しました。
また、次のゲームがゼル伝シリーズでもあり、ワンダーが2Dゼルダのような視点になること、更につるショットというバッジの挙動がフックショットぽいことからここで少しゼル伝に触れました。

城クッパ

いよいよ終盤です。これ以降ステージをクリアする事にクッパが喋るのでその喋る内容に合わせて返しを入れました。

さて問題の”ナックルフェスティバル~King Beats You Up!~”です。ナックルフェスのワンダーでキャラに合わせて決めポーズ取るか悩んでいたが、スカイウォードソードのパッケージに描かれてるリンクみたいなポーズを取ることを思いついてしまい、更にWiiリモコンを上に掲げる動作がゲーム中にもあるので、決めポーズを取ることにしました。(その後マグマに落ちたのは、ミンナニハナイショダヨ)
記録狙うのであればゾウだけでクッパに挑むのですが、アワを使ったショートカットを披露したかったので取りに行くことにしました。

最終ステージはスキップしたムービーの内容、クッパ戦までのワンダーの内容、クッパ戦の説明をしてからクッパ戦に挑みました。アワとフロートスピンを組み合わせたショートカットの解説についてはクッパ戦中の待ち時間で行うことにしました。

振り返って思ったこと

まず、以下の解説が不十分だったかなと思います

  • キャラの違い(マリオ~キノピコとヨッシーとトッテン)

  • 5-1での3枚目の10フラワーコイン獲得が難しい点

  • ナックルフェスのワンダーの仕様

キャラの違いですが今作ではヨッシーとトッテンを除いて、全キャラ同じ性能であるという説明を忘れておりました。過去作のマリオUSAや3Dワールドではキャラによって性能差が出ているのでこれに関しては言及すべきだったと思います。

アワジャンプで10フラワーコイン取ったように見えるけど、実際は全てのハッピーフラワーを起動して初めて出てくる10フラワーコインを獲得します。そのためアワジャンプが高すぎても低すぎてもハッピーフラワーに触れずに10フラワーコイン取れない自体が起こるのですが分かりにくかったかもしれません。ステージロード画面で行うほうが良かったかもしれません。

ナックルフェスについてですが「後半は音楽です」とざっくりとしか言ってませんでした。音楽によって足場が出てくる点、最後の上強制スクロール発生も音楽で始まる点が言及できてなかったかなと思います。1つ前のステージクリア演出からナックルフェスのステージ出現までの時間か、ナックルフェス最後の上スクロールで説明できたと思います。

説明から省いたこと

今回のマリオワンダーRTAで説明していなかったことがあります

  • マリオ~キノピコの違い

  • ハナちゃんレースの温情

  • ゲーム中に言及するけど使わないバッジ

マリオ~キノピコの違いですが、走る性能、ジャンプの性能自体は同じですが、隠しブロックだけが異なります。例えば、マリオにしか見えない隠しブロックがあるのですが、他のキャラの場合は下から叩かない限り出現しません。しかし、マリオだけ近づいたら出現します。この時なら叩いて無くても上に乗れます。
こういう点でキャラの違いがあるのですが、All Royal Seedsではそこまで問題にならないと思うので省きました。

また、ハナちゃんレースも本番では「勝たないと通してくれない」と説明しましたが、実は2回負けると通してくれます。が、これはRTAなので1発勝利以外やらないです。なので解説不要と判断し省きました。

フロリアン王子が「ショップでこういうバッジがある」や、イベントで入手したバッジは、帽子パラシュートを除いて全て使わないので「なんかバッジがもらえるけど使わないのでしまっておきます」くらいに留めるようにしました。

最後に

色々と長くなりましたが、前提としてプレイがあるのでプレイに支障が出ない範囲で解説を入れるといいかなと思います。その際には

  • やったことのない人にも仕様が分かるように

  • RTA技の解説を可能であれば随時、無理そうであれば予め説明を行うか、技を成功した後

  • 開催地ネタ、スポンサーネタ(RiJの無敵時間さん的な感じ)、この後行うゲームネタを入れられたら入れる

  • 想定できそうなミスに関してはリカバリーの説明を行えるように

をできるようになればと思います。ただ、一番大事なのは、楽しむこと。

そして、何よりもマリオワンダーARSを採用してくださった運営の方々ありがとうございました。

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