膀胱顛末記 ~第二話。爆誕! 膀胱憩室
のつづきです。
エコー検査の結果、わたくしには膀胱憩室というものができていることが判明しました。
正常な膀胱は、こちらの図解の位置にある
![](https://assets.st-note.com/img/1684493691754-MgoBsbG3Kk.png?width=1200)
ひとつの袋なのですが。
その袋の壁に弱い部分があり。
かつ、袋に強い圧力がかかりつづけるとどうなるでしょう?
弱い部分は圧力に耐えきれず、そこから袋は変形し、膀胱の外側へと押し出された小さな袋が出来てしまう、という結果になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1684493290717-hCo0yZhrUp.png)
この「膀胱の外側に出来てしまった、もうひとつの小さな袋」を、膀胱憩室というそうなのです。
膀胱は縮むことでおしっこを押し出せるのですが、膀胱憩室は縮むことができないらしく。
(参考動画)
そうなりますと、憩室内のおしっこはなかなか排尿されづらくなってしまい。
排尿されないおしっこの中では雑菌が繁殖しやすくなり――
膀胱炎などを引き起こす原因となるケースもある、とのことでした。
わたくしの血尿を引き起こしている出血は、腎臓でも膀胱本体でもなく、
膀胱憩室内の出血が原因でありそうなことは、エコー検査でほぼ確定できました。
しかし、膀胱憩室内での出血を引き起こしている病気の可能性は、膀胱炎の他にももうひとつ残ってしまっているとのことでした。
その病気とは、膀胱がんです。
膀胱がんかどうかは、今回のエコー検査では確定できなかったため、
採取した尿を腫瘍マーカー検査というものに出し、まずその値を確かめていただくことになり。
同時に、投薬も行っていただくこととなりました。
・尿の出をよくする薬
と
・抗生剤(ばいきんを殺す薬)
とを2週間飲みつづけ、それで血尿がでなくなり、かつ腫瘍マーカー検査も陰性であれば、ほぼ膀胱炎ということで確定できるであろう……というお見立てです。
ので、わたくしは病院に尿を残して、お薬とともに帰途につきました。
まずは14日間間違いなくお薬を飲み続け、腫瘍マーカー検査の結果を待つ。
――わたくしが膀胱にしてあげられることは、それが全てでございました。
;つづく