2024年6月19日
途中で真犯人のネタバレを見てしまったがそれが気にならないくらいの驚きも用意されていた。
誰が護られて誰が護られなかったのか。
フィクションでありながらもこの物語が描く環境はノンフィクションであるとも感じられる。
制度や法だけが人を護ると言うのならばそれはあまりにも理不尽な社会なのかもしれない。
制度に認めてもらえなければ最低限度の生活もままならないのか。
法の下に成り立つ社会はある人を護りまたある人を護らない。
ミステリーとしてのスッキリした感覚はあるが、社会問題を扱った物語としては歯痒さも残り後味が良くないとも思える結末である。
(護られなかった者たちへ / 中山七里)
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