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今更プレイ、レビュー「9-nine-(PC版)」
(ネタバレをするとしても、匂わせまたは共通ルート範囲内ですので、ご安心ください、
ネタバレ話は最下部の「書き殴り」で書いてます)
・粗感想
本作は、「ぱれっと(PALETTE)」が2017年から2020年の発売した作品群です。また2020年には全年齢コンプリートパックが発売されました。(私は、それぞれを個別で購入しました。
それと今回のレビューEp1〜EP4までは一気にプレイして、新章は時間を空けてプレイしました)
以下簡易評価(10段階評価)
初心者お薦め度10(初心者に薦められる)
イラスト綺麗度9(キレイ、もうこれに尽きる)
台詞難易度9(超簡単に読める)
演技度9(演技力が高い)
シナリオ完成度10(熱く伏線もある)
本作は、その独特の販売方法並びに、シナリオの都合で順番は
「ここのつここのかここのいろ」→「そらいろそらうたそらのおと」→「はるいろはるこいはるのかぜ」→「ゆきいろゆきはなゆきのあと」→「新章-New Episode-」
以外の選択肢はありません。やっても良いけど、絶対訳わかんなくなります。それと「ここのつ」と「そらいろ」の内部分岐もあります。
この真下に作品のジャンルを書きます。まっさらな状態で、作品の触りだけ知りたい人は、全力で上の目次を使って下さい。匂わせくらいは知りたいなって人は、下を見て下さい
本作には、「時間もの要素」と「部分的に第四の壁を擬似的に突破する、メタ的な要素」があります。(ちなみに後者を私は少しだけ苦手なので、所見でビックリしてしまった)
以下詳細レビュー
・初心者へ
評価:初心者に薦められる
操作画面が使いにくいといったことが無く、俗に言うview機能も充実しており、OP、EDの個別視聴機能まであります。(これは大事)ほかにも、作中仕様の音楽を流す機能もちゃんと採用されているし、マウスカーソルを自動で動かしてくれる機能もあると至れり尽くせり。それだけで無く、起動時、終了時にキャラクター音声ガイド(簡易)までついてくるというまじで、余念のかけらも感じない徹底ぶり。
正直言って、これと言って奇をてらうようなことをしないし、必要な機能はしっかり詰め込む。素晴らしいこと、この上なさすぎる。
あと主人公にボイスがあるおかげで、地の文以外総て音声ありなのが凄く見やすい。それこそアニメとか見ている感覚になれる。
・イラスト綺麗度
評価:キレイ、もうこれに尽きる
先ずキャラが可愛いんですよ。その上で、異能力系の演出もしっかり出てくるのが良い。そして、ハートといった演出などもそれと同様に出てくるので作品に凄くのめり込める。
キャラの動きをなめらかに、下から上にとカメラワークがまぁよいので引き立つのなんの。
なにより、途中からではあるがアニメーション化までされるという恐ろしいhigh power。(バトルシーンと行為シーンのどちらもつかわれていて、これこれと言いたくなる素晴らしい出来栄え)
けど、バトル用の効果音とか演出が少し軽かったのが心残りですね。こればっかりはノベルゲームという表現媒体の限界である可能性も捨てきれません。
・台詞難易
評価:超簡単に読める
作中通して、難しい言葉、慣用句と言ったモノが出てくることもなく、作中の専門用語もEP2、EP3辺りにはもう9割方理解できている状態になる程度です(最悪人の名前だけ覚えておけば、後は理解して無くても話は十分に読める。)
けど声が小さいとかの演出で、台詞として表示されていないけど言葉を話しているシーンもあるからそこの辺りはご注意下さい。
・演技度
評価:演技力が高い
こういうことを言うのもあれなんですが、声優の皆さん全員経歴が長いので声色の訳が凄く良い。
そのお陰で、シリアスになるときにちゃんと「これは不味い」って見てる側に感じさせてくれます。
てかもう聞いてほしい…それに尽きる。こう言うとき、「webの4コママンガみて」って言いたいんですが…シリアスパートの声で一気に引き込まれるんだよなぁ。まぁ体験版での範囲でも、かなり声の幅が活かされているので不安なら体験版ですね。
(個人的に最強キャラは、実は「レナ」ちゃんです、勿論前も好きですよ。後は成瀬先生もいいぞぉ。まっ司令官なんてEP3で好きになって、EP4で別の意味で好きになりますからね。てか新章で好きにならない奴がいたらもはや、気が知れないと言いたくなるレベルですね。)
・シナリオ完成度
評価:高品質で熱く、伏線もある
死に設定が何もない、総てに意味がある。というかそれそのものがこの作品のコンセプトだったんだと本当に何度でも感心させられます。
あとこれは、「かずきふみ」さんの癖何でしょうが、冒頭だと面白いんだけどぱっとしない感があります。「謎が多いのは分かるんだけど…でっうーん」みたいな気分にもなります。これだけは耐えてくれ(キャラが可愛いんで、気にならない人も居るかも)
その分ある程度進めるとこの作品になぜ分岐があるのか、とかそういうのが分かります。
どこか用語のイメージを固めながら序盤は、本当当てもなく彷徨う感が凄いですね、ていうかEP1のコンセプトがそれなんじゃないかな。
ほかにも、結構メンタルにくるシーンがあります。個人的にはそのメンタルにくるも、一つの意味では無く複数種類ですね。総てを乗り越えた先に、エンディングがあるという意味ではこれほどそれをキレイに表現した作品は無いですね。
・総合感想
評価:満足のいく作品でした。
パレットの最高傑作とも名高い本作。アニメ化、外伝(全年齢)の発表もされているので(2025年1月現在)、適度なボリュームを求めている人にはお勧めかなぁ。少しお金に余裕があるのなら、コンプリートをがっつり行ったりしても良いのかなぁなんて。逆に、作品を楽しめるか不安なら分割作品を一作だけ買うとか、体験版を買うとかそういう工夫をしてみても良いかもしれませんね。
色々イベントもやってたりしたみたいで今後もアニメ化に伴って増えると思うので、追い始めるのなら今が最後のタイミングかも知れませんね。(自分はコミケ辺りなら行くけど逆にそれだけかなぁ)
あと酷評ポイントとして、全年齢版はどうしたんだろうって設定とかシーンが多くてそれだけが気がかりですね。
以下書き殴り
言いたいこと書き殴りなので、ネタバレ注意です
んだよもぉ。なんでこのゲーム積みゲーにしてたんだよ面白いなんてもんじゃねえじゃねえか。はっきり言って乗り遅れたわ。マジのしくじりですわ。
それはそれとして、メタ要素があるのはまさかの驚きでしたね、熱いよそれは分かるのよ。あんな急に分岐が先の先でバットエンドに繋がると思わないじゃん。まぁバットエンドを見て引き返すのが既定路線の作品もあるので、もはや馴れたよ。
だからって名前打ち込みまでさせて来るとは思わないじゃん。ビックリしたよマジデ。
まぁ、その辺込みであの「相棒」は結構沁みたから結果オーライ感ありますけどね。
シナリオ的な話をすると自分は初めてやったエロゲのせいもあって、主人公とヒロインの性行為に意味があったり、ピロートーク的なので言っている台詞に意味があるタイプの作品が大好きです。(いかんせん少ないから、自分でこの手の作品を作っている最中なほど)まじでここ推しポイントですねえ。
それと、声優豪華すぎない。主人公のボイスがあるの、この作品のせいで好きになってしまった。(主人公のボイス有りはこの作品が初めて)
あとさぁ、新章は全年齢版準拠らしいじゃん。だから新章のEDクレジットって全年齢版ってことでしょ。なら声優さんの名前変わってるのなんでなんでしょうね(暗黒微笑)。とまぁ業界の笑い話はおいておいて、良いですね本当総てが。オールスターって感じです。このままの調子でアニメも、声優さん変えないでやってほしいですね。正直ゲームのアニメ版ってのは分岐とかの操作感なども変わるので、ファン向けに割り切るか、アニメ用に調整かますかそれとも、天才的技法を用いるかの3択だと思うんですよ。その辺がどうなるか。
実は、乙女ドメインを積んでるですよねえ、気まぐれテンプテーション2の次にやろうかなぁ、全編ボイス有りはやっぱり見やすい。けどゴーストの声優好きになっちゃったから金色ラブリッチェも買っちゃいそう(もうカートには入ってる)。