
メーカー仕入れの初回発注個数はどう決めたらいいの?
メーカーとの取引がまとまり、いよいよ仕入れを行う段階に入りました。
しかし、「どれくらい仕入れるのが最適なのか?」と悩むのは自然なことです。
仕入れが多すぎると在庫過多になり、少なすぎると販売機会を逃してしまいます。
そこで、適正な仕入れ数を判断するための具体的な手順を解説します。

ステップ1:販売データを調査する
まず、「Keepa」や「キーゾン」を使い、その商品が過去3か月間でどれくらい売れているかを調べましょう。月間の平均販売個数を算出し、それを目安にします。

例: ある商品の過去3か月の販売数が、それぞれ30個、36個、33個だった場合、
(30 + 36 + 33) ÷ 3 = 33個
これが月間平均販売数になります。
キーゾンのデータについての注意点
• キーゾンとは? Google Chromeの拡張機能で、商品の販売個数を推定できるツールです。
• 完全な数値ではない! あくまで目安なので、実際の販売数と若干のズレがある可能性があります。
• 季節商品や流行商品に注意!
o 例えば、クリスマス用の商品は12月に一気に売れますが、他の月ではほぼ売れません。
o テレビやSNSで紹介された商品は、一時的に販売数が増える可能性があります。
このような特殊なケースは、3か月の平均ではなく、直近の動向を重視しましょう。

ステップ2:競合状況を分析する
次に、算出した月間販売個数をもとに、FBAで競い合っているライバルセラーの数で割ります。
計算式:
キーゾンの平均月間販売数 ÷ FBAライバル数 = 無難な仕入れ数
FBAライバル数の確認方法
• Amazonの商品ページで、その商品をFBA(フルフィルメント by Amazon)で出品しているセラーをチェック。

• 価格が大きく乖離しているセラーは除外!
o 明らかに高すぎる価格で放置しているセラー
o 無在庫販売のツールを使っているセラー
o 適正価格で販売する気がないセラー
例: 平均月間販売数が 33個、FBAライバルが 4人 なら
33 ÷ 4 = 8.2個 → 9個仕入れるのが妥当
割り切れない場合は、1〜3個程度の誤差で調整してOK。

補足:キーゾンに販売数が表示されない場合
キーゾンのデータを見ても、販売個数が出てこないケースがあります。その場合は、ライバルセラーの在庫数を参考にして仕入れ数を決めましょう。
具体的な判断方法
FBAライバルセラーの在庫数をチェック
o カートに商品を追加し、注文確定直前の画面で在庫数を確認
o 何日間かに分けてチェックし、在庫の減り具合を観察する

2.テスト仕入れを実施
o 競合が少ない商品なら、まずは 少量(3〜5個) を仕入れて試す
o 実際の売れ行きを確認しながら、次回の仕入れ量を調整
ワンポイント: 競合がデータを見ていない 「穴場商品」 の可能性もある! こうした商品は、しっかりリサーチすれば高利益を狙えるチャンスになります。

まとめ
販売データをチェック → 過去3か月の販売個数の平均を算出。
競合セラーを分析 → 価格競争しているFBAセラーの数を確認し、販売個数を割る。
データがない場合はテスト仕入れ → ライバルの在庫推移を見ながら慎重に判断。
適切な仕入れ数を把握することで、在庫リスクを抑えながら利益を最大化できます! まずは計算に基づいた仕入れを実践し、経験を積んでいきましょう!