#3 胸オペ記録 【メンタルクリニックへ行く】

地元の公園で電話を掛けた。
『彩の国みなみのクリニック』武蔵野線沿いにあるクリニックだ。

ここにした理由は、
①仕事の定休日に診療している
②胸オペ保険適応のための認定クリニック
③自宅から近いから
である。

当時の職場は週休1.5日であり有給を使いたくなかったので、唯一の休みの日に行くとなるとここが適切だった。
有給は沢山残っていたけど、使える職場環境ではなかったし胸オペと同時に退職しようと考えていたからどうしても残しておきたかった。

2021年10月下旬に電話を掛け、11月の予約が取れた。
やっとスタートできる。
緊張しつつ予約にワクワクした。

親にも内緒、友達にも内緒、もちろん職場にも。今後どうなっていくかわからないからこそ一人で進めていきたかった。


初診日、駅を出てクリニックに向かう。
「予約している〇〇です。」と伝え問診票を記入した。
精神科クリニックでもあるので、心の状態や飲んでいる薬などを書く欄もある。
書き進めていくとGID用の質問が。
「いつ頃から違和感がありますか」や「どういったことに違和感を感じますか」など。
これは一枚には収まらないぞと思っていると呼び出しがあった。

担当医と対面。おじいちゃん先生だった。
ご病気がありうまく会話できないため、付き添いの看護師さんが会話の手助けをしてくれていた。
まずは僕のことをしっかり知るため「自分史」の作成をお願いされた。
大まかな内容としては、
・自身の経歴(生まれてから今現在まで)
どういった子どもだったか、学生の頃の部活は
・家族構成
両親の年齢や兄弟の有無、性別の違和感を知っている方
・いつ頃から性別に対して違和感があるか
どういった違和感があるか
・違和感に対してどのような行動を取ってきたか
女の子の服を着たくない、言葉遣いなど
・今後どのように治療を進めてどう生きていきたいか
このような内容である。

まだデータは残っているから後日確認にしますが、多分3ページくらい書いたかな
書き出すと止まらないし、思い出して辛くて泣いてた

機嫌は次の通院日まで。約1ヶ月。
後にこの自分史が功を奏す。

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