
高校1年生向け 総合型選抜対策
「高校1年生から受験対策を始めるのは早すぎるのでは?」と思うかもしれませんが、実は早めの準備が大きな強みになります。特に総合型選抜や推薦入試では、高1からの取り組みが評価されることが多く、後から準備しようと思っても時間が足りなくなることがあります。
もし高2でまだ本格的に対策していないなら、今からでも十分間に合うので、できることから始めてみましょう。少しずつ準備を進めることで、受験本番に向けてしっかり力をつけていくことができます。
1. 自分の興味・関心を整理する
総合型選抜では、「自分が何を学びたいのか」「将来どのような人になりたいのか」を明確にすることが求められる。そのため、早い段階で自分の興味や関心を把握し、それに基づいて探究学習や課外活動を計画的に進めることが重要となる。こうした準備を早めに行うことで、大学での学びとの関連性を深め、志望理由をより具体的に示すことができるようになる。
具体的な行動
• 学校の授業や課外活動の中で、楽しいと感じるものを探す。
• 部活動や委員会活動に参加し、さまざまな経験を積む。
• ニュースや本を読み、社会問題にも目を向ける。
2. 探究活動・課外活動に積極的に取り組む
総合型選抜では、活動の内容だけでなく、「なぜ取り組んだのか」「何を学んだのか」が重視される。そのため、高校3年になってから実績を作るのではなく、早い段階で興味のある分野を見つけ、計画的に行動することが重要となる。
• 学校外のコンテストやセミナー、ワークショップに挑戦する。
• 自分の活動を記録し、何を学んだのかをノートにまとめる。
・ ボランティアや地域活動に参加し、社会課題への理解を深める。
3. 論理的思考力・表現力を鍛える
総合型選抜では、小論文や面接を通じて、「自分の考えを論理的に説明できるか」が重視される。そのため、思考力や表現力を鍛えることが重要となる。これらの力を磨くことで、志望理由書の作成や面接の際に、自分の考えを明確かつ説得力のある形で伝えられるようになり、より高い評価につながる。
具体的な行動
• 友人や家族と意見交換をし、自分の考えを言葉にする練習をする。
• 新聞やニュースアプリを活用し、社会の動きをチェックする。
• 簡単なエッセイや日記を書き、文章で自分の考えを表現する練習をする。
4. 大学の情報収集を始める
総合型選抜では、「なぜこの大学を志望するのか」を具体的に説明できることが求められる。そのため、早い段階から大学の情報を収集し、教育方針やカリキュラム、研究内容を理解しておくことが重要となる。事前に十分なリサーチを行うことで、自分の学びたい分野とのつながりを明確にし、志望校選びをスムーズに進めることができる。
具体的な行動
• 大学の公式サイトやパンフレットを活用し、教育方針やカリキュラムを調べる。
• オープンキャンパスやオンライン説明会に参加し、実際の雰囲気を知る。
• 大学の卒業生の進路を調べ、将来のキャリアについて考える。
5. 学習習慣を確立し、基礎学力を固める
近年、総合型選抜においても学力試験を課す大学が増えており、単なる人物評価だけでなく、一定の学力が求められる傾向にある。また、面接や小論文では、自分の考えを論理的に表現するための基礎的な学力や知識が前提となる。そのため、総合型選抜を目指す場合でも、日頃から基礎学力をしっかりと身につけておくことが重要である。
具体的な行動
• 英語・国語・数学を中心に、基礎をしっかり固める。
• 学校の定期テストを計画的に対策し、成績を維持する。
• 英検やTOEFLなどの資格試験にも挑戦する。
6. 高校生活の振り返りを習慣化する
志望理由書や面接では、「どのような経験を通じて何を学び、どのように成長したのか」を論理的に説明することが求められる。そのため、早い段階から自分の活動を振り返り、学びの過程を整理しておくことが重要である。こうした振り返りを習慣化することで、自分の成長を実感しやすくなり、志望理由や自己PRの内容にも説得力を持たせることができる。
具体的な行動
• 月に一度、自分の成長や気づきをノートにまとめる。
• 「なぜその活動をしたのか」「どんな学びがあったのか」を言語化する。
• 興味のある分野が変わった場合、その理由を考える。
7. まとめ
高校1年生では、自分の興味や関心を広げ、さまざまな経験を積むことが重要。
・将来の学びたい分野を見つけるために、探究活動や課外活動に積極的に取り組み、自分の適性や関心を深める。
・論理的思考力を鍛え、考えを整理する習慣を身につけることで、小論文や面接での表現力を高める。
・早い段階から大学の情報を集め、自分に合った志望校を選ぶ準備を進める。
これらを意識して行動することで、高校2年・3年になった際に、総合型選抜に向けた準備をスムーズに進められるようになります。




