stand up!
高校生のおちゃらけた青春コメディだと思われがちだけど、大人にとっても勉強になることが描かれています。
子どもたちの恋愛や男女の交遊に端から否定的な大人たち。
「どうして大人は子供の恋愛を反対するのかな?」
「恋は人を簡単に変えてしまうからじゃない?それくらい大きな影響力があるから、こわいのよ」
なるほど。
妊娠するから、勉強がおろそかになるから、とか納得できそうな理由を親はつけたがるけど、本当は、今まで自分が影響力のある人物だったはずなのに、別の存在によって、それがとって変わることへの不安がある。
恋は子供にとっても、大人にとっても不安なもの。
それくらい恋には闇もあるし、光もある。
主人公のしょうちゃん(二宮和也)が憧れの先生に告白して、一度はOKしてもらうんです。
「ちゃんと勉強して、社会人になって、そのときお互いフリーだったら付き合おう」と言われて、OKされたと勘違いするしょうちゃん。
大人なら、体のいい断りだとわかるんですけど、高校生だもん、いつか付き合えるんだと夢を持つ。
後で先生は、「遠回しな言い方をしてごめんなさい」と謝るんですが、
この時点でもう話が合わないんですよね。
大人の本音と建て前がわからない高校生。
子どもには、大人の建て前なんて通じないと思って話をしないと
ズレが生じてくるんですよね。
だから、親子の断絶が、起こりがちなのかもしれません。
幼馴染の仲良し4人組
いつも、ばかみたいなことばかり言ったりしたりして、つるんでいるだけの男の子たちかと思いきや、意外にも、絆は強くて太いんです。
彼女さんを年上男性にもっていかれちゃったケンケン(山P)。
本当は辛いのに、強がっているケンケンの悲しみに寄り添う仲間たち。
共感もあるし、怒りもあるし、やるせなさもある。
ばかなことばっかりやってるけど、本当は優しんだよ、人一倍。
すっごい痛み感じてる。
目がきれいだね。
大人になっても、誰かを真剣に心配してあげる思いやり、なくしちゃだめだよね。