映画「グッバイ、リチャード!」
あらすじを読んだ時は、余命宣告された男が、
残りの人生を精一杯生きる、、みたいなよくある筋書きだと思った。
ところが、観てみたら意外にもヘタレで、面倒くさい男の最後の悪あがき映画だった。
美しい妻子がいる大学教授。ガン余命宣告されことを家族に告げようとするが、、言えない。
妻はいけすかない男と不倫している。
ヤケになったのかなんなのか、マリファナと酒に溺れる。見ず知らずの女と速攻やっちゃう。
親友にだけは本当のことを言えるんですけどね。
「残された時間をありのまま生きる男」なんてかっこいいコピーがついているけど、かっこいいか?ありのまま?どこが?ただこじらせただけでしょ?
まあ、残りの時間を家族と心通わせ、悔いのないようにやりたいことを精一杯やって、、なんてお約束みたいなストーリーを望んではいないんです。
しょうもない人間のしょうもない生き様こそ、実は人に希望を与える、、のかも。
自分ならもうちょっとこましな死に方するわよって思える映画。
太宰治だって、クズ人間描いて、希望を与えてくれましたから。
50過ぎて、大御所感なく、クズやれるジョニーデップ、いんじゃね?
ひとつだけ好きなセリフ
「98%の人間に迎合するな」