初恋~肝試し大会
朝、古墳公園を散歩していてふと思い出しました。
小6のときの肝試し大会のことを。
<クラスイベント>
6年2組 佛生クラスは、毎月1回リクリエショーンイベントを開催していました。
(担任が佛生という名字で、文字通りお寺に嫁いだ先生です。)
イベントの骨子は
①生徒が企画、立案、運営、参加する
②先生の付き添いはあり
③そのほかは自由
小学生ですから、お金のかかることはできませんから
たいてい校内でドッチボール、ゲーム大会、くらいしかできません。
でも、夏休みには、近くの公園で花火をしたり
そして、タイトルの肝試し大会を学校の裏山で夜、開催したんです。
今の時代なら、夜、裏山で、肝試しなんて考えられないですよね。
まず親がどなりこむでしょう。
あるいは、親がその場におしかける、、とか。
そのどちらも、私の記憶の限りではありませんでした。
おおらかな昭和。
<肝試し大会>
夏の夜の8時ころ、男女ペアになって、ふたりで裏山にある小さな古墳まで行って、帰ってくるという、たぶん、10分くらいのルートだったと思います。
鬱蒼と茂った木々、へびが出るかもしれない細道、古墳って墓ですからね、ぶきみな月夜の晩。
私ってほんとついてる女なんですよ、昔っから。
くじでペアになった男の子が、なんと大好きな男の子だったんです💛
デニムと数字Tシャツと自転車が似合う、かっこいい男の子。
ふたりで懐中電灯を持って、手をつないで、、、、どきどきするでしょ。
しましたーー。
さすがに、小学生ですからね、古墳でチューとかないですよ。
今なら襲ってるでしょ笑 で、そのままふける、、。どこ行くねん。
<初恋のゆくえ>
結局、その男の子は中2で隣の市に引っ越しました。
それから、数か月文通していたんですよ。
好きです、、とか書いてた。お互い。かわいい。
で、「スターウォーズ」観に行こうって言ってたのに、結局一度もデートできずに、自然消滅しました。あ~あ。手つなぎたかった。
一度彼宅に電話したんですよ、そしたら、お父さんが出て、、折り返しの電話も来ずそのまま、、、。
よく昭和の人が、家電に親が出るエピソードを披露してますが
ほんとそれあるあるだったんですよね。
恋を壊すのはいつもオヤジ!!
いまだに、思い出します、初恋って、う~ん、レモンの味?さくらんぼの味?
<佛生先生>
最後に、私が教師の中で一番尊敬する先生について、、、
ヤンクミみたいな先生でした。
生徒ひとりひとりのことを、よく見て考えて信じてくれた。
佛生先生が体調不良でお休みしたとき、隣のクラスの男性教師が代打で
授業を教えることになったんです。
7月の真夏。うだる暑さ。なのに、、、
「窓を全部閉めろ!今どきのガキは我慢というものを知らない。根性がない。
暑さに耐えることを教える!下敷きで扇ぐことも禁止!」と言って、締め切った教室で授業をしたんです。
今なら、訴えらえますよ。逮捕ものですよ。
でも生徒たちは、反抗できず、暑さに耐えました。
当時は授業中、水を飲むなんて言語道断の時代でしたから
当然、水も飲めず。体感で教室は40℃くらいにはなっていたかもしれない。
そのことを、翌日生徒から知らされた佛生先生は、
怒りに燃えた目で、静かに言いました。
「そんなこと、絶対あってはいけない。」そう言って
すぐに職員室へ行きました。
きっと、男性教師に注意してくれたのだと、私は信じました。
真相はわかりません。その後男性教師が処分された、、、などの事実もありません。
でも、佛生先生の気持ちがうれしかったです。
男性教師は、熱血教師として有名な、親からも生徒からも人気の先生でしたから、文句を言ってはいけない、男性教師が正しいのかもしれないと、思ったけど、それを、佛生先生が、間違っていると言ってくれた。生徒の命を第一に考えてくれた。
そのとき、いやなことはいやと言っていい、間違っていると思ったら、間違いだと言っていいと、知りました。
子供だって、ちゃんと大人のことをわかるんです。信じられる人、信じられない人、ちゃんとわかるんです。
<牽牛子塚(けんごしづか)古墳>
肝試し大会で行った古墳というのが、実はすごい方の古墳だと、近年の研究で明らかにされつつあるのです。
斉明天皇という女帝が眠っている、、、可能性があるんですって。
驚き。
放課後、その古墳で遊んだり、また、その近くの、別の古墳の洞穴に入って涼んだりしてました。
今も、大仙古墳の近所に住んでますし、古墳に縁が深いです。
<最後に>
子供の自主性に任せるって、とても大事ですね。
毎月イベントをやることを決めたのも生徒でした。
そこに口をはさまない、先生の強さ。子供を信頼するって難しい。
覚悟をきめないとできない。
今の時代、子供のことに大人が介入しすぎて、子供のよさを奪うことが多々あると思います。