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私らしさ、とは?

 2022年10月17日、当時33歳だった私は、あきやあさみさん著「一年3セットの服で生きる 制服化という最高の方法」という本を買った。中学生の頃から見た目にコンプレックスをずっと抱えていて、「どう隠すか」が身につける物を選ぶ基準の最優先事項にあったと思う。何度も色んなファッション雑誌やお店をジプシーし、周りの友人には「まりもには○○が似合うよ!」と言われて浮かれてはまた鎧を纏う方向へ…と右往左往。一体今までに洋服や小物を買い替えるのにいくらのお金を無駄にして来たのだろうと思うと本当に悲しくなる。

 長らくミニマリスト思考であるため、「私服の制服化」というワードにはときめきしか抱かなかったし、すぐにKindleでポチっとした。まだムーンプランナーさんのルナやアルテミスが阪急梅田で買えた時代にムーンプランナー手帳を使っていたこともあり、もしかしたらムーンプランナーさんの発信で知ったのかもしれない。もしくはあきやさんの著書を読んでからまたムーンプランナーさんと再会したのかもしれない…まぁ時系列は記憶の彼方なので置いといて。

 2年後、今年の8月頭。あきやさんの新作「一セットの服で自分を好きになる」の存在を知り、相変わらずジプシーであった私は迷わずにまたKindleでポチッとした。イメコンを何度も受け、でも似合う色以外はときめかない、あっちにいってこっちに行ってを繰り返していた。「なりたい自分とは?」常に自問自答していた。そして「生卵ゆで卵煮卵」の記事を買い、「あれ、なりたい自分探しとウィッシュリストって繋がってるやん!」と雷に打たれ、ムーンプランナーさんのnoteの会員になり、このnoteをお盆休み終わりの今日に書いている。

 「なりたい自分」「生卵」ともにまだ見つからなくて泣いている様な気がする。35年間、ずーっと「鎧を纏わなきゃ!」「しっかりしなきゃ!」と思って生きてきたから。背が低くて柔らかめの顔立ちと雰囲気。「なりたい」もしくは「ならなくちゃ」と思わされていたのは、真逆のクールで高身長でかっこいい凛とした女性。

 ムーンプランナーさんのウィッシュリストについての記事で「ただの過去の栄光だったとしても、大切にしていたことは自分の糧になる」という文があり泣きそうになった。私は30歳になってから離婚とうつ病を経験し、去年にはADHDまで発覚したのだ。「過去の栄光」という腐った煮卵が沢山あるかもしれない。

 2年前に初めてあきやさんの本を読んだ時も、新作を読んで「なりたい(?)自分」を書き出した時も共通していたワードは「凛とした」だった。ムーンプランナーさんの記事を読んで、1枚の紙にバーっとウィッシュを書き出した今の私はハッと気づいた。「凛とした…?書いてなくない?」

 私の確かなゆで卵は一つある。「自分迷子から抜け出す」
蠍座満月を迎えた後に私は36歳になる。約2~3ヶ月。私のこのゆで卵はどんな味わいになっているだろうか。「なりたい私」とまずは「3セットの制服」は見つかっているだろうか。残りの人生は"have to"ではなく"want to"で生きるんだ!


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