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ほおずきを楽しむ

お盆になると登場するほおずき。ご先祖様の魂が帰ってくるときの目印として、盆提灯のようにふっくらと膨らんだ炎のような色と形が似ていることから、お盆に飾られるようになったと言われています。今回は、そんな日本人にもなじみのある植物のお話を少ししてみたいと思います。

形も不思議な植物

ほおずきは、意外にも「ナス科」の植物で、原産地は南アフリカと言われています。初夏に小さな白い花が咲いた後は、ガクが大きく膨らんで赤くなり、それがあの周りの大きな袋状になった状態なんだそうです。白い花からあんなに鮮やかなガクになるなんて、本当に不思議です。

可憐なほおずきの花

さらに、ガクの中にできるまん丸の実も、コロンとしていて可愛いらしいですよね。子供の頃に、実の中身を破れないように慎重に取りだして、紙風船のように吹いて音をならした記憶があります。食用になるものもあるようで、甘酸っぱい味なんだとか。スイーツのトッピングなどにもよさそうです。

今年は、透かしほうずきにチャレンジ

お盆が過ぎてから、私は初めての透かしほうずきにチャレンジしました。ご存じの方も多いかと思いますが、丈夫な葉脈を生かした保存方法の一つで、オレンジのほおずきとはまた違った印象になります。

作り方は、とても簡単です。
ほおずきを10日間ほど、ざぶんと水につけておくだけです。


ガクが剥がれているのがわかりますか?

数日たつと、オレンジのガクの部分が少しずつ剥がれて葉脈が見えてきます。水の濁りが気になる方が、こまめにお水を変えても大丈夫です。柔らかくなったガクがもまれていくうちに、どんどん剥がれていきます。

だいぶモロモロとしてきました

こちらの写真が、約1週間ほど経過したほおずきです。ここまでくると、だいぶモロモロとしてくるので、歯ブラシを使ってガクをこすると、より早く仕上がります。葉脈は思った以上に丈夫なので、歯ブラシでこすっても切れたりすることは希です。中の実は、水につけているので、腐ってしまうものもあるので、綺麗な実の状態なら一緒に保存してみましょう。

薄いオレンジがかった透かしほうずきの完成

なんだかんだ経過が気になり、毎日面倒!?を見ていました。そして10日間ほどたち、ようやく完成たのがこちら。

透かしほおずき

とても素朴です。中の実はとても小さかったので残りませんでしたが、実がなくてもどことなく風情が残っていますね。さらに数日漂白剤につけると、葉脈が白くなるようなので、お好みで是非試してみてくださいね。

私は、この自然の色を生かして作品作りに取り入れていきたいなと思っています。ハロウィンにも相性がよさそうです。

植物の保存方法って、本当に面白いですね。皆さんも、ご興味があれば是非作ってみてください。

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。



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