個人通信”Simple Dreams”1381号
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個人通信"Simple Dreams" 1381号
2024.8.11
石川 晋
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今号もちょっと未完成。前号同様、この後もちょこちょこ直すかも。写真なども入れていきます。
なお、ぼくのnoteは1号だけの購入だと500円。月に4号は出ますが、月刊購読なら100円。どうぞ、単体ではなく月単位で購入してみてください、すぐ辞めてもいいですから、8号くらい(2ヶ月くらい)まとめて流れで読んでほしいなあと思っています。
今回は、8月5日(月)から8月11日(日)までの期間。
ジブリパーク
広島、長崎、イスラエル
巡礼
岸和田の小学校
その他、色々
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8月5日(月)晴れ
ジブリパーク。
ぼくが大好きだった芦別の「カナディアンワールド」を思わせるダメダメぶりだった。ちなみにカナディアンワールドはカナディアンワールド公園として細々とまだ続けられているようだ。
ぼくは何度でも来たいが、そんな人は稀だろう。日本人って、歩いて行った先にはっきりと何かがないとダメなんだろう。目標がないと歩けない人が大半だ。学校が植え付けるもんだろう、それも。途中に何もない道を歩く、そのこと自体を面白いと思える人はわずかなんだろう。バラバラに点在するアミューズメント会場をつなぐ何もない道こそ、素敵なのだが、そのアプローチの何もなさが、多分みんなダメだろう。そういうところにまで全部「物語」を求める、それが、テーマパークというものだ。まあ、そういうわけで、このままではこのテーマパークはダメなのである。
歩きながら、ぼくがジブリに全く関心が持てなくなった「地点」も再確認できた。そう・・・ぼくは、トトロがダメだったのである。宮崎さんたちがノスタルジーと、そこに回帰して取り戻せると信じた人間社会の本質とかなんとか、そういう話が全部ダメなのだ。
昔、彼らの「柳川堀割物語」を、全体を横溢する冗漫な映像と醜悪なアナクロニズムとにうんざりしながら見たことを思い出す。あの映画も都会の人たちが絶賛していたっけ・・・。『モモ』や『ギヴァー』をありがたがるのと同じだな(あ、モモはそういうの抜きにして、面白い活劇だったが)。散々収奪した後の壊れた社会の風景を一周回ってありがたがる都会のインテリみたいな作風にとことん嫌な感じになったということなのだ。
ぼくらは古びた街並み、昭和の匂いの中で「しか」生きてきた(生きてこなかった)のである。ああ、嫌だなあ、嫌だなあ、まるでぼくらが暮らしてきた場所の「レトロスペクティブぶり」が切り売りされているようじゃないか、ぼくらは選んだわけでもない、収奪されてどこにもいけなかっただけなのだ。
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