美味しいドリップバッグコーヒーの見分け方
ご自宅で手軽に美味しいコーヒーが飲める”ドリップバッグ”というものがあります。皆様も飲まれたことがあるでしょうか。私のお店でも扱いがあり、好んでご購入されるお客様も多いです。どちらかというとお土産感覚で売れる気がしています。
ドリップバッグとは
不織布にコーヒーの粉が詰まっており、マグカップなどの縁にかけてお湯を注いでコーヒーを抽出する商品です。画像を見ていただいた方が早いかもしれません。まさにこれです。お店のようなコーヒーが手軽に飲める、画期的な商品だと思います。が実は思うところがあります。
ドリップバッグコーヒーの味
ドリップバッグは自家焙煎コーヒーショップを経営する私としては、実はおすすめできない商品だったりします。手軽だという部分には賛同しますが、本当に美味しいかが担保できないのです。ドリップバッグの味はその中に入っている”コーヒーの粉の鮮度”によります。コーヒーは豆のままだと2週間程度味がもちますが、粉にしてしまうと、急激に酸化がすすみ、一気に味が落ちます。コーヒーショップとしては1日で味は落ち切るイメージがあります。そうなんです、実はドリップバッグコーヒーがお店の味を再現できるわけがないんです。新鮮ではないから。なのでお店側としてもコーヒーがわかるお客様もお土産感覚なんですね。お店の味とは別物です。
美味しいドリップバッグの見分け方
先述のように”鮮度”です。なので必ず焙煎日をご確認ください。書いてないものは、お店の味を再現するものではないと断言していいです。もし当日詰めました!というような手詰めのドリップバッグがあればラッキーですね。それはかなりお店の味を再現するものだと言えます。生産工場に回すものはほぼ、鮮度が落ちています。元の香りはないものと思ってもらって差し支えありません。味はでるかもしれませんが、香りがでません。コーヒーは香りの飲み物なので致命的ですね。確認する部分は”焙煎日”と覚えてください。
おわりに
ここまで厳しく書きましたが、不味い!なんてことはほとんどないです。それがコーヒーの良いところ。懐が深いですね。なので、手軽という部分だけでいうととてもいい商品です。ドリップバッグの味という別物を楽しむという視点も持ち合わせてよいかもしれません。気軽に、気楽に、コーヒーを楽しんでいただければと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。