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メディアはバイアスがあってもええんちゃう?という話

 今回はいつものノリとは全然違うのだけど、最近アメリカでも日本でもいろんな考えさせられることが起こっているので、アメリカに住んでいて感じる「バイアス」が当然ある世界についてシェアしたいなと思ってブログを書いてみました。

大統領選挙と英語学習

 先日大統領選挙がありました。アメリカでも物凄く盛り上がっていました。連日のように二人の候補者のディベートの様子が放送されたり、皆がコメントしていたり。そんな興味が起こりやすい状況で、私自身もアメリカ5年目で今までは仕事に全集中していたけど、そろそろ英語を鍛えないと不利だなぁ。という状況だったので、英語の新聞を読むことにした。英会話の先生に、バイアスの無い新聞を読みたいと言ったら彼女は、New York Times を勧めてくれて、「あれの選挙の速報とか一番バイアスがかかっていないって信用されているわよ。」といっていた。

アメリカと日本のメディアのノリの違い

 アメリカと日本のメディアの自分的に面白い違いは、日本のメディアはバイアスが無く真実であるというノリで報道するけど、アメリカのメディアは、「どっちより」とかそういったノリを隠さなくて、思いっきりバイアスがかかった記事を書いてくるので、ある意味潔い感じです。
 だから、視聴者・読者の人も「あのメディアはあれ寄り」というバイアスがある前提の見方をしています。ちなみに、英会話の先生は、New York Times がバイアスが一番無いと言いましたが、友人のクリスに聞くと、「そらバリバリあるやろ」と言っていました。「すべてのメディアにバイアスがあるよ。だから、自分でいろいろ見て判断するしかないよね」と言っていました。ちなみにメディアによって、選挙期間のサーベイの結果が面白いほど違っていました。まぁ、そのメディアの読者にアンケートとるとそうなるよね…と思いましたけど。トランプ圧勝のものもあれば、カマラ圧勝のものもありました。マジ、何がほんまやねん的な感じでした。

オンラインのメディアは

 確かに、当日の選挙速報はデータなのでバイアスは無い感じでしたが、普段の記事は明らかに、ゴリゴリにカマラを応援していました。別のメディアでは、ベゾスが自分が持っている新聞社で出す予定だったカマラの応援記事を取り下げたという話もありました。めっちゃ露骨です。
 また、当時Xを見てびっくりしたのですが、選挙の当日に一番いいところのバナーにトランプのバナーがばーんと一日掲載されていて。あからさま過ぎて笑ってしまいました。気のせいかもしれませんが、当日はトランプをたたえるポストの方が頻繁に見かけられました。ちなみに先のクリスは、逆にThreads とかは、民主党支持の人が流れて行っていて、ポストの内容が全然ちゃうよと言っていました。

アメリカに住んでいると、カマラさんやオバマさんが、Facebookでもゴリゴリにドネーションを何カ月も前から呼びかけていて制度がちがうねんなぁと面白かったです。

バイアスはあるもの

 そんな感じでアメリカに住んでいて今回のいろんなことがあって思ったのは結局のところ、「バイアス」からは逃れられず、結局のところ自分で判断するしかないですし、そもそも、自分にもバイアスがあるし、何が真実か、良いのかは終わってみないとわかりません。

 だから、バイアスがある前提で物事を考えるのがやっぱ楽な気がしています。その点アメリカのメディアはあからさまなので、バイアス前提でバイアスがかかっている記事を読むか、いつくかのメディアを見て総合的に自分的な「多分これ」をその時点で判断するぐらいしかできないかなぁとおもいますし、そんなものだし、それで十分だと思います。

自分自身のバイアスからも逃れられないけどそれでいい

 そもそも、自分がメディアだったら、本当にバイアス無くいけるか?というと無理な気もしていて、私の本だって、誰にとっても絶対的な真理であるとかはありえなくて、私の経験からくるバイアスは絶対にあるのだと思います。
 本人がバイアスがかかっていると認知することすら難しいと思います。でもそれで良いし、バイアスが無いのは無理なのだと思います。

 ただ、そういう前提で誰かが何年もかけて学んだことを参考にして自分にとって合うもの取り入れるのであれば価値のある情報に変わるし、世の中の自分にとっての「一次情報」以外はそういうものだと思います。いや、自分のものの味方にもバイアスがあるので、一次情報もそうでないかも。でもそういうものの見方も個性であるのでそれでいいかなと思います。

ちなみに全然関係ないですけど、今度、AIの著名な研究者であり、ベストセラー『生成AIで世界はこう変わる』の著者でもある今井翔太さんと対談できることになりました。自分もAI開発とかしているのでめっちゃ楽しみです。折角の機会なのでAI系の開発していていろいろ思ったことを今井さんに聞いてみたいと思っています。めっちゃ役得です。もしよかったらどうぞ!

今回は全然違うブログでしたが、あともう少しで私の本も10万部なので、良かったら応援してくだされ!



 

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