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炎上にビビらずブログ生活をエンジョイする方法
先日友人と話しているとこんなことを言われた。私はよくブログを読んでいただけるのだが、確かに昔はこういう事に悩んでいたこともあった。だから、炎上を恐れることなく、昔の私のように困っている人にもブログを楽しんで欲しいなと思って書いてみました。
自分もnote書くことあるけど、意見とか考えを書くのはハードルが高いなと思うこともある。
自分の意見が炎上/否定されたらちょっと怖いなとか。
だからただただ素直に意見出せるの自体がすごいことだと思う。
炎上王子と言われていた私
私がマイクロソフトのエヴァンジェリストだった頃、周りの人に良く「炎上王子」と呼ばれていました。本当によく炎上したので。 例えばこのブログはよく燃えた。別に燃やしにいっていたわけではない。ただ、素直に自分の意見をシェアしたのだ。
こうやって燃えた場合、特にはてなブックマークあたりでボロカスに書かれる。もちろん喜んでくれる人も多いのだが、中には人格否定みたいなコメントもごっそりと来ることがある。これは流石に心に来る。
「こんなん書いてくるのクソだっさいはげちゃびんのおっさんやろ!そんなんわしの一生に全く関係ないわ。」と理屈ではわかっていても、やはり心に来るものである。どうすればよいか?それは単純で「燃えたらコメントを見ない」のである。
コメントを見ない秘訣
さて、皆さんの心をプロテクトするために、どうすればいいか?ということだが、おすすめは「コメントを見ない」事だ。わかる。ブログがめっちゃくちゃみんなに読まれて、ほっとエントリに載ったりするとものすごく拡散される。みんな凄い勢いでリツイートもする。
心配しなくても、普通にバズってるぐらいの時はあんましコメントもひどくないものだ。問題は想像を超えるバズになったときである。
どうなるかというと、記事が「自分の想定していない読者層」に届いてしまう。すると、自分の書いているコンテキストを理解してもらえなくなるので、一気に馬事雑言や、的を外したコメント、人格否定が増える感じなのだ。おそらく自分の知らん人にいろいろ言えても、自分が明日会うかもしれない人には文句言いにくいとかもあるかもしれない。
だから、「あ、めっちゃたくさん読まれてる」とおもったら、ブラウザを「そっとじ」するのだ。今頃多分はてぶは凄いことになっているだろう。でも、自分に文句を浴びせる人々は私に見られもしないのだ。だから、内心「はっはー。さんざん文句を言うがよい。このはげちゃびんが!まぁ俺見ないけど」と王様のような気分になれる。特にあなたに悪意をぶつけたい人のの思い通りになる必要などない。「放流したら忘れる」のだ。
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エゴサーチしたくなるけど、ここはぐっと我慢して少なくとも1日持ちこたえよう。そのうちバズは終わる。そう。よく言われるように、愛情の反対は無関心なのだ。なんでわしを悪意でたたくようなおっさんに愛情を持ってあげないといけないのだ?
2日後に見てみる
さて、炎上が落ち着いてどうしても見たくなったら2日後ぐらいに見ると良い。ちなみに、まったく見ないでも良い。心にノーダメージで快適だ。
別に翌日に返信してあげないといけないことは無い。2日後ぐらいたったら、自分の心もずいぶん落ち着いているし、先ほどのマインドセットですでに高飛車だけど、王様のような大きな心になっているので、平常心で見れる。
ここで、コメントを見るときの心構えだが、次のようにコメントは分類される
記事に共感したり、喜んだりしてくれるコメント
反対意見を述べているコメント
反対意見に加えて感情的になってるコメント
読んでいないような、的を外したコメント
シンプルな人格否定、悪意をぶつけたいコメント
こうして分析してみると、自分が読む価値があるのは、最初の3つぐらいだ。最初のコメントには嬉しくさせてもらえるし、二番目のコメントは学びになる。下の二つはそもそも読む価値ないので「はっはー。こいつ俺きらいなんやなぁー。まぁアメリカまでは文句言いにこれんやろ。」とスルーする。時間をかける価値無いものにかけても仕方がない。
問題は3だ。自分に学びはあるかもしれないけど心に来るかもしれない。自分が反対意見をいうときは、なるだけ「感情を交えない」ことをするのだが、「意見より感情をぶつけたいが上回っている」意見はたいていあまり論理的ではないのでどうでもよい。「反対意見としてはまっとうだけど、感情が乗ってるので読むのつらい」こういう場合は、自分の心のために読まないでもよいし、「ああ、感情のっちゃってるね。だからそれは取り除いて、論理的に言い直すとこうだな」と考えて自分でリフレーズしても良い。
いずれも、あなたの心が一番大切やから、他の人の意見はある意味どうでもよいのである。
自分の本当のことが言えないのはもったいない
ブログの良いところは、自分が学んだことを整理してシェアしたり、自分が考えたことを整理してシェアできるところだと思っている。自分のためのものだ。書くだけでも頭が整理されるし自分のためになるのだ。それがたまたま他の人にも役に立つなら書いて良かったなぁと思えるし、役に立たなくても自分の頭の整理にやくだったり、記憶に役立ったりするのだからとても良いものだと思う。
だから、他人に遠慮して本当に思っている事を言えないなんて本当にもったいないことだと思う。読者の立場でも、本当の気持ちが入ってないものや受け売りのものは面白くないと思う。
折角インターネットだし、読みたくない人は読まなければいいだけなので、どんどん自分の本当に思ったことを書いたらええんちゃうかなと個人的には思っている。だから、炎上なんて気にせず、楽しくブログをかいちゃいましょう。
技術系ブログへの恐れ
先ほどの友人は次のようにも言った
反面、技術的な記事とか専門性がある内容も間違ってたら嫌だな〜と思う
この友達もエンジニアなので、技術的な記事も書きたいけど、間違ってたらいやだなぁ。という気持ちもわかる。しかし、ブログはこの点でも最高だ。技術的な記事だと、間違ってたらフィードバックがもらえる。あと、自分を賢いのだと思わず、アホやとおもってたら、特につらくもない。わしアホやから間違えて当然やし。(少なくとも私の場合は知らないから調べて技術ブログを書くのでエキスパートやなくて当然と思う)
私がこの記事を書いた時、実は公式を見てやったけど、それは古い書き方でそれに気づかなかった。それをガチの凄いエンジニアの人が次のようにつぶやいてくれた。
[更新] Source Generator を使って懐かしの AOP を作ってみる #dotnet - Qiita
情報が3年前ぐらいっぽくてかなり古い、と思ったけど別に3年前だとそんな古いわけじゃないのかぁ。世の中進むのが早い。
— neuecc (@neuecc) September 18, 2023
↓最新のSource Generator開発手法https://t.co/sUS5erITWU https://t.co/S8Eg5OmGuz
最高である。この人マジワールドクラスの実力の人やけど、そんな人が自分のブログの間違いを指摘してくれて、新しいAPIがあると知ることができた。これはもう最&高としか言いようがない!だって、読むのだって時間かかるのだから、本当にありがたいことだ。
だから、技術系ブログの場合は、こんなフィードバックはマジ感謝である。まちがったまま知らんよりずっと良い。
ただ、人によっては、「こんなことも知らないのか」みたいに罵声を絡めて折角のフィードバックを台無しにして心を砕いてくる人もいるでしょう。
技術ブログのマサカリ対策
そういう時のために、普段から、エンジニアは、人に反対の意見をいう時に、「感情を載せないで自分の意見としていう癖」をつけるといいと思います。個人的な意見ではこういう場面で使う「マサカリ」という言葉は嫌いです。技術者はマサカリ投げ合ってなんぼみたいな世界もあるようですが、心すり減らさんでもロジカルなディスカッションってできるやんと思います。
私もインターナショナルチームで働いていますが、アーキテクチャのディスカッションをするときはもちろん反対意見とががっつり言いますが、その人を否定するニュアンスが乗ることは一切ありません。
多分コツとしては、「私の意見では」ということを明確にして、「自分はこう思うけど、君はどう?」というスタンスにすることです。人と意見は違うのは普通なので攻撃的なニュアンスを載せずに話すと、問題になりません。
ただ、それでも日本の場合、「その人の否定」と取られてしまう可能性もあるので、普段から、そういう言い方を広めて、慣れておくと良いと思います。そしたらみんな気持ちよくディスカッションできるのでお勧めですよ!
そういうのに慣れてくると、感情入れてくる人には「大人げないなぁ」という気分になるのであまり傷つきにくくなります。そして、ロジカルに「意見」だけを抽出して、自分がそのフィードバックを受け入れるのかを決めます。だって人生を常に選択するのは自分なので。他の人にコントロールされるなんてまっぴらごめんでしょう。もちろん他の人もそうでしょう。
note のよさ
別にアピール記事やないんですが、私がはてなからnoteに移ったのは「平和」だったからの一言に尽きます。残念ながらはてなは拡散してくれるし沢山読まれてありがたいのですが、心に辛いところがあったので、note に移りました。私にとってブログはおすそ分けであり、自分の学びを記録する場所なので、沢山読まれることは二の次なのです。
炎上することも減り、はてぶで拡散されることもありますが、note自体は平和なので心を平静に保ちやすくなってお勧めですよ!
今回は珍しく、友人に聞かれたので、自分のブログに関する考えを整理してみました。自分の友人のように、ブログ書きたいけど、怖くてかけないという人がいたらもしかして、役に立つのかなぁと思って書いてみました。
ブログを書いているといいことが沢山
あと、シンプルにブログを書いていると、いろいろいいことがあります。先ほど言ったように、まずは自分の頭の整理や記憶のためです。技術を習得するときとか本当に最高です。
そして、書いているうちに、文章を書くのが早くなりますし、他の人にも認知してもらえるようになって、コミュニティに行った時とかにも役立ちます。私の場合は note でブログを書いているとよく読まれたので、note さんと文藝春秋さんからコンタクトがあって本をださせてもらうことにもなりました。
私はアメリカで働いているのですが、本にも登場する同僚に本をあげたら日本語にもかかわらず喜んでくれました。
ここで書いたような小さなテクニックで、ちょっとした勇気を持てたらきっとあなたにもいいこと沢山ありますよ!
よかったら私の本も読んでみてくださいね!