家づくり わが家のコンセプト
第2子である次男がうまれ、出産を機に今まで働いてきた仕事をやめて
実家近くの賃貸に引っ越してきました。
夫の実家の隣の土地に、注文住宅を建てる。
長男の幼稚園入園までには、家が完成し、引っ越してくる。
この事は決まっていたので、知識ゼロの状態から
家づくりについて検討していきました。
土地は決まっているので、どこにお願いして建てたらいいのか。
まずはオーソドックスに、住宅展示場を見に行きました。
大手の住宅会社のお家をいくつか回り、
街中の土地なので鉄筋の三階建てはどうかと義理両親から言われ、
見に行ったりしました。
私は「大手の住宅会社で建てるの、何か違う気がする」
って直感的に思ったんです。
家というより、商品を買わされてる気がして、
家ってそういうものなの?と疑問がわいた。
オプションいっぱいの豪華な展示場をみても、私には現実味がなかった。
そもそも家づくりの知識もなかったので、
それから私は図書館でかたっぱしから住宅に関する本を借りて読みました。
家を建てるにあたって、知らない事が多すぎたし、
大手の住宅会社で建てるの、私は何か違う。
でも説得する理由を話せないから、必死になって情報を得ました。
知らなかった事を知っていくのは、すっごく楽しかったです。
たくさん出会った住宅関係の本で、いちばん影響を与えたのは
図書館によく置いてある雑誌の「ちるちんびと」です。
その中で、建築家の田中敏博さんの設計された家を雑誌で見たとき
私はとんでもなく衝撃をうけて、こんな家を建てたいって思いました。
田中さんの家の設計に対する考え方は
こんな考え方、私は今まで誰にも聞いたことがなかった。
自分たちが建てる家だから、好きにしていいと思っていた。
でも、街並みとしてこの家はどうか、街にみどりを提供できないか、
前を通った人が、少しでもやさしい気もちになる家にならないか
と考える事を知りました。
使い捨てのように約30年でこわされていく、日本の住宅の現状も知りました。
どんどん山をこわして、作るだけ作って、住み継ぐ人が恐らくいない家。
安く建てられればいい、家が買えればいい。
どんなものを使って、どうやって建てているかよく知らずに
家を建てることに、ものすごく違和感を感じるようになりました。
なので、大工さんが建ててくれる家づくりができる、
地域の工務店さんを探しました。
自然素材で人にやさしいものをできるだけ使って、
よい材料で長持ちする家、長く住み続けられる家を建てようと思いました。
予算内で、相性の合う工務店さんに出会うことができ、
両方の両親からは、大手じゃなくて大丈夫なのって聞かれましたが
夫もこの工務店さんならって信頼してもらえて、
家づくりの打ち合わせがスタートしました。
間取りから、内装、外装、造り付け家具まで
イチから全部決めていくので、
打ち合わせは週1回の約3時間、4カ月近く繰り返したと思います。
この時期は家族の予定や時間の融通も、今よりずっとききやすかったので
たくさんエネルギーと時間をかけることができたので
わが家にとって、家づくりのいいタイミングだったのかなと思います。