力をぬいて生きよう
ベリーズシティからバスでグアテマラのフローレスを目指す。
バスは遅延しており、時間通りに到着も出発もしなかった。
海外の公共交通機関は国によるが、日本のように時間通りに来ないと思っていた方がいい。
5分単位で時間通りに来る中央線は本当にすごいことなのだ。
以前カナダに行った時は、バスがいつも5分ほど遅れてくるため、10分前行動だったのを5分前行動に変えてみた。
するとその日に限って、なぜか5分前にバスが到着してしまい、タッチの差で行ってしまった事がある。
そんなものなのだ。
この旅の中でも飛行機の故障でフライトが飛ばず、予定変更になったこともある。
そんな時は焦ってしまう自分もいるのだが、焦った後は、そんなものなのだと思う、心のゆとりが大切なのだと思う。
乗り物に限らず、人生という道のりの中でも
自分が期待をしているとどうしても力んでしまい、
予想外の事が起きた時に受け入れる事ができずにイライラしてしまう。
何歳までに絶対これを達成をしなければいけない。
ああしなければ、こうしなければ。
そんな時、ふと力をぬいてみることにしている。
今この瞬間は、今しか味わう事ができない。
目の前の景色は今しかないのだ。
力をぬくことで、自分の中に余裕も生まれ、
そんなこともあるねと思えたり、今こうして生きていられる事が
ありがたいことなんだと思える。
そして力まずにいると、予想以上の事が起きたり、
不思議な出会いがあったり、人生ってそういうものなんだなと感じる。
1時間ほど遅れて到着したグアテマラ行きのバスは、想像しているようなバスではなく、ワゴン車だった。
ワゴン車は数名の旅人を乗せて出発した。