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【抜歯】バレンタインデーに親知らずを抜いた話
2月14日、バレンタインデー。
「好きなあの人のためにクッキー作ったけど、渡すのドキドキする💝」
「今年こそは本命チョコもらえますように…!🍫」
そんな声が聞こえてきそうに世の中が浮ついている中、
僕は親知らずを抜いた。
…なんで??
なーーーんでバレンタインデーに親知らず抜かなあかんの?
僕だってチョコ食べたいよ?
クッキー味わいたいよ?
こんなにもケーキ大好きなのに…😭
よりによってバレンタインデーに人生初の抜歯経験する必要あるか!?!?
※予約したのは自分です。
と、まぁ、言いたいことがたくさんあるわけです。
僕の親知らずは、上の2つは正しい向きで完全に埋まっているため、問題ない。
ところが下の2つは、どちらも横向き=隣の歯に向かって生えている。
しかも歯茎からちょこっとだけ顔を出しており、放置しておくと虫歯になりやすかったり、隣の歯に悪影響を及ぼす恐れがあるとのこと。
大学生の頃から歯医者さんに行くと「下の親知らずはいつか抜いたほうがいいねえ」と言われてきた。
けどそれは今じゃなくてもいいと言ってもらえているのと同義で、ずっと先伸ばしにしてきた。
そんなこんなで、歯医者に行ったり行かなかったりしている間に30代目前。
今通っている歯医者さんに初めて診てもらったとき、こう言われた。
「20代のうちに抜いた方がいいですよ。覚悟ができたら抜きましょう」
…いや聞いてないヨォ!!!
20代のうち?
もうすぐ終わりじゃん!
タイムリミットじゃん!!
すぐ抜かなきゃじゃん!!!
先生曰く、歳を重ねていくと骨が硬くなり、抜歯が難しくなるそう。
恐怖と焦りを感じたが、
「まあ、次はまだいっか」と思い、3ヶ月後の定期検診や予約を取った。
その3ヶ月後、歯科衛生士さんから。
「どうですか?親知らず抜く覚悟できました?」
「??????」
え、もう!?
今までの歯医者さんでは、なんだかんだ言って「抜くのはまたいつか」みたいな感じで来てたのに、今回の歯医者さんは先延ばしを許さないタイプだ…!😱
(たぶん、これが本来ですよね。いい歯医者さんの証拠だと思ってます。
あとちょっとツッコミ多すぎ?笑)
歯科衛生士さんに「覚悟はできたか」と聞かれて、
「まだちょっと…無理です。てへ」
なんて言えるわけないだろ!!!
(またツッコんどる)
「次回お願いします。キリッ」
って感じで抜くことが決定しました。
なんかダサいね。
抜歯日を予約する際、
親知らず抜くとなると体調崩す可能性もあるし、金曜日に有休取って、そのまま土日休みに入れた方がいいよね。
うん、絶対そう。僕って天才♪
みたいな感じで、スマホアプリのカレンダーで予定を確認。
仕事的にもここら辺がいいかな、予定も入ってないし。
「2月14日(金)でお願いします」
…後から気づいたのだ。
その日がバレンタインデーだということに…
予約時には1mmも気づかなかったが、予約日が近づくうちに、僕の中で今年のバレンタインデーはただの金曜日に成り果てた。
そうこうして慌ただしい日々を過ごすうち、あっという間にその日は来た。
当日の朝、歯医者さんへGO🚗
受付を済ませると早速呼ばれ、治療室へ。
先生が来られ、
「今日はね、親知らずを…抜きましょうかね🥹」と、完全に同情の声音。
でも、事務的な言い方をされるよりも、寄り添ってくれる方がいいよね。
なぜかちょっぴり安心できた。
麻酔を2発打った。
じわじわと痺れてきて、早速手術開始。
先生「じゃあ、始めます。なにか楽しいことでも考えていてください」
いや楽しいことって…無理よ…
口の中で起きてる惨状を想像しちゃうよ…
それに楽しいことって言われて反射的にお花畑を想像した僕ってなに…?
僕の親知らずはほとんど埋没しているため、一部歯茎を切って、少しずつ除去していく。
説明を受けながら想像するだけで力が抜けそうだったが、麻酔のおかげで痛みはゼロ。
ただ、痛くはないけど今切られてるんだよな…とやっぱり切ってるところ想像しちゃうよね笑
ちょっと怖いよね笑
「キィィィィィィィィィィィィ」
よく歯医者の描写で出てくる音を聞きいていると、
先生「ちょっとパキッて音しますよ」
歯を半分に切ってひとまず頭の部分を取るのだろう。
先生が言った通り、まさしく「パキッ」と歯が折れる音がした。
そこからは根っこの部分を除去する処置。
思いっきり歯を引っ張るが、なかなか取れず。
しかも引っ張られる時に下顎にものすごい力がかかり、何回もやるうちに左顎が外れるかと思った。いやほんとに。
右下の親知らず手術なのに左顎が一番痛かった。笑
顎が外れないよう意識を集中しているうちにすべて取り終え、縫合。
取り終えた親知らずを見ると、まあ当然のことながらバラバラ。
さらば、My Oyashiraz.
終わってみると手術時間は30分くらいだった。もうちょっと長く感じたな…笑
その日はインスタでいろんな人のバレンタイン投稿を見て、お菓子を食べられる嫉妬に溺れながら眠りについた。(あんまり眠れなかった)
翌朝、つまり今日は、消毒のため再度歯医者さんへ。
先生「思ったより腫れなかったですね」
確かに、歯医者さんへ行ったときが一番腫れていたのだが、それでもそこまで腫れはしなかった。
『ゴッドファーザー』のドン・ビトー・コルレオーネの頬くらいにしかならなかった。(マニアック)
ちなみに、役を演じたマーロン・ブランドは、ドン・ビトー・コルレオーネを"ブルドッグ"のように見せたいという思いから、口にコットンをふくみ、頬を膨らませてオーディションに挑んだらしい。
(参照:映画.com 「ゴッドファーザーがさらに面白くなる50のトリビア【公開50周年記念】」
https://eiga.com/news/20220223/9/)
なんの話だっけ?…とにかく!
みんながお菓子を味わっている中、僕は消毒を味わいました。
そんな感じで、今年のバレンタインデーはお菓子を食べられないどころか、お菓子を食べるための歯を一つ取り除くことに費やしました。
(機能してない歯だけど)
小学生のときに女の子からチョコを10個以上をもらってドヤ顔してた同級生のあいつにも味わわせたい。(いつの話しとんねん。サイテー)
ばいちゃ。